陸・海・空 駆ける!翔ける!
南の国で“のりもの三昧”の旅 の続き



日本航空 1734便  福岡空港 20:00 → 羽田空港 21:30

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福岡港から福岡空港までは直行バスがないので、博多駅まで行ってそこから地下鉄で移動。

ちょうど来た電車はJR九州の303系電車。 私が福岡の地下鉄を使うと、303系に当たる確率がかなり高いのはナゼ?


帰りはJAL1734便。「クラスJ」を利用しての空の旅です。

この1734便は使用機材が“日本航空ジャパン”のボーイング777-200で、なおかつ「クラスJ」空席照会で 「旧スーパーシート・レインボーシート装着機材および国際線仕様機材」と出ていたので、 元JASの“レインボーセブン”であるのはほぼ確実。

カウンターでチェックインする時も「お客様がご利用のお座席は新型シートではなく、 前のレインボーシートですがよろしいですか?」と、わざわざ口頭で確認されてしまいました。

はじめから「レインボーシート」を狙って予約をしたので「オッケーです」なのですが、 なぜにわざわざ確認するんでしょうね? 「広告で見た新型シートじゃないじゃないか!」と 激怒した乗客でもいたんでしょうか?


手荷物検査を受けて搭乗ゲートへ。

1734便はすでにスポットインしていましたが、そこにいたのは機体に虹のリボンを巻きつけた“ぐるぐるセブン”ではなく “太陽のアーク”に塗り替えられた新JJカラーの機体でした。

確実に「虹の飛行機」はレインボーカラーを纏った機体を減らしてきているようです。


そのとなりにいたのはJALのボーイング777-300。

こちらは従来からの「スタージェット」塗装のままで、 「アンタレス(さそり座)」のシンボルマークが機首部分に描かれています。


突然現れたANAの「ポケモンジェット」。

99年に登場した「青ポケモン」機はすっかりおなじみの存在となりましたが、 ロビーにいた何組もの家族連れが色めきたって機体をバックに子供と記念撮影する光景は、 やはり「ポケモン」と「ピカチュー」のチカラは偉大だな、と。


さて、1734便のほうはいよいよボーディング開始です。

「クラスJ」では従来の「スーパーシート」のような優先搭乗はないので、 エコノミークラスの乗客に混じっての搭乗となります。

機内に入るとパーソナルモニターの液晶が煌煌と光る「レインボーシート」が、 以前の姿のままで並んでいました。


が、ヘッドレスト部分のリネンは、レッドベースに「J」のロゴが入り「クラスJ」を主張していました。

「レインボーシート」時代は濃紺のリネンを掛けられていたので、これだけで機内の印象はかなり違って見えます。


ドアクローズとなり、いよいよ福岡とお別れです。

準備中の「ポケモンジェット」を横目に見ながら、スポットアウト。
滑走路に着陸する飛行機を順番待ちして、いよいよテイクオフ。

今回の旅では途中で“YS-11”に乗っているので、ついついその時のことを思い出してしまいましたが、 実にスマートでダイナミックな離陸を体で感じると「これこそジェット機!」と、しみじみ・・・。


安定した飛行に入ったようなのですが、しばらくシートベルトサインが消えないので 座席に縛られた状態のうちに晩御飯を食べてしまうことにしました。

福岡港から福岡空港までの移動中に余裕が無かったので、お弁当を買うことが出来なかったのですが、 今日は珍しく出発ゲート内のショップにいろんな種類のお弁当が残っていました。

購入したのは鳥栖駅の「かしわめし」で、なぜか駅弁?!


食事中にシートベルト着用サインが消え、ドリンクサービスが始まりました。

ちょうどお弁当を食べ終えた頃に、ドリンクを配りにスチュワーデスさんがやってきました。
頼んだ飲み物といっしょに「クラスJ」のロゴの入った包みをくれました。

「ホテル日航特製のリーフパイで、キャンペーン中のみのサービスです」とのこと。
封を開けると、上品なリーフパイが2枚入っていました。

ぜひキャンペーン終了後もこのサービスを続けて欲しいな・・とも思いましたが、プラス1000円の 運賃ではコスト的にペイするのは難しいかな…?


インストラクションカードとコントローラーのマニュアル、そしてヘッドフォン。

インストラクションカードは完全に新製されたものに変わっており、「JAS」時代の片鱗も残っていません。 ヘッドフォンは「レインボーシート」時代と全く同じものですが、ロゴが「JAL」になっていました。


旧・レインボーシート区画の全景です。

新型の「クラスJ」シートはブラックベースのモケットなので、 機内の様子はモノトーンで落ち着いた感じでしょう。

レインボーシートだと、 シックなパープルをベースにしたモケットとパーソナルモニターの明かりが、 全体的に「国際線ビジネスクラス」を連想させます。


モニターでは複数チャンネルでの番組が今でも流されていました。

機内誌の「番組プログラム表」を見ると、この旧レインボーセブン機のために、 別にプログラムが組まれているようです。

私のようなヒコーキ好きには、やはりこの「現在の飛行位置」がモニターでいつでも確認できるのが 嬉しいですね。


1734便はいよいよ着陸態勢へ。

真下には、木更津市の夜景が宝石箱をひっくり返したかのようにキラキラ輝いています。


羽田空港に到着ゥ〜。

時間的に日本各地から羽田へ飛んでくる飛行機の「最終便」近くのラッシュなのですが、 空港ターミナル内は実に閑散としていました。
このビミョーな静けさが、毎回ながらジワッと身体に旅の疲れを呼び起こさせます・・・。

2泊3日の旅でしたが、今までの鉄道乗り継ぎ旅行に比べるとかなり充実していて、 “2泊3日”以上のボリュームがあったように感じました。






「乗り物」はそれぞれの時代背景やニーズを映し出す、時代の鏡。

「陸」「海」「空」、そこに息づくランナーたち。
あるものは芽生えさせたばかりの新しい息吹。あるものは長い歴史を終焉へ向う輝煌。 あるものは求められて時代と変化していく鼓動。

今しか感じることのできない何かがあって、ふっと気がつくと何もかもが変わってしまっている。

「旅に出会う“人”と“乗り物”は、きっと『一期一会』」





      




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