JR東海の300系のグリーン車はブラウン系でしたが、JR西日本のはプレイングレーの配色で雰囲気がかなり異なります。 座席まわりの付帯装備は東海車・西日本車ともに共通化が図られていますが、細かい点で差が出ています。 読書灯のスイッチは、東海車では手元のオーディオパネルにビルトインされていますが、 西日本車では従来型のオーディオパネルを装備して、読書灯をセンターコンソールの手元に設置しています。 パッと見ではスイッチ類が多く見えるようで、上級クラスの座席の雰囲気を感じさせますが、 窓側・通路側のスイッチを押す指先が一瞬戸惑うことから、使い勝手という点では東海車仕様のほうが上のように感じました。 ちなみに読書灯自体のデザインも、微妙に両社編成で違っています。 さらに見ていくと、ヘッドレストまわりやフットレストのデザインが大きく違うことが目に付きます。 ヘッドレスト部分はJR東海編成のほうが出っ張りが大きくプライバシー感がありますが、JR西日本編成のほうはノッペリした印象。 フットレストは収納状態から、土足面→素足面で2展開で引き出せます。どちらも同じ生地が張られているのでちょっと分かりにくいです。 シートピッチは1,160mmで、当然ながら東海の編成と同じです。 300系の中では、JR東海の編成が圧倒的に多いので、JR西日本の編成に当たると「お、ちょっと違う電車に当たった」という喜びがあるかも。 |
普通車もグリーン車同様にグレー系の色彩を採用していて、JR東海J編成の客室とは雰囲気を異なるものにしています。 一見、こちらの西日本車F編成のほうがエッジが効いているように見えますが、実のトコロそんなことは全然ありません。 座面やバックレストの薄さ、全体がヤワく見える線の細さは両社共通で、J編成でもF編成でも乗り心地は同じです。 |
サニタリーコーナーは、奇数号車の東京寄りに、洗面台・和式個室・洋式個室・男性用個室がセットになって設置されています。 洋式個室には折りたたみ式のベビーベッドが設置されています。 車椅子対応の大型個室は11号車に。ドアは大型スライドドアで、個室内は手すりが設置されています。 |
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かつて、7号車と11号車には売店を設けたサービスコーナーがありました。設備やレイアウトはJR東海のJ編成と同じです。 ショーケース脇の電照広告には、JR西日本のイメージリーダー“500系”の紹介パネルがはめ込まれていました。 現在はカウンターが撤去され、そのあとには壁が設けられて車内販売準備室に改造されています。 デッキの電話コーナーは2号車・6号車・12号車・16号車に設置されています。 |