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東京への戻りも「北陸」号。 「フリーきっぷ」を使い倒してあちこちへ行って、再び金沢駅へ戻ってくると・・・ 発車時間まであと1時間もあるのに、すでに「北陸」号がホームに据え付けられていました。

寒いホームで待たされる身には「ありがたい!」と近寄ってみると、ドアは閉じられていて、ホームの電光表示板には「回送」の文字。 そしてよく見ると機関車は大阪方に付けられていて、ヘッドマークは客車側に。
このあと「北陸」号の編成は西金沢方面へと走り去っていきました。どうやら機関車の付け替えのため、一度「金沢」駅を素通りして、 再び戻ってくるようです。


「北陸」号の発車ホームで入線を待っていると、反対側のホームに別のブルートレインが入ってきました。

渋めのピンク色の機関車に牽かれて来たのは寝台特急「日本海」1号。かつてははるか北海道「函館」まで走っていたブルートレインですが、 今は「青森」止まりになって、青函トンネルを越えることはなくなりました。

ホームで帰宅路の通勤電車を待っている人たちには“いつもの光景”なのか、この寝台列車を物珍しそうに見届ける人はいませんでした。


21時50分過ぎ、いよいよ「北陸」号が入線。
今朝乗ってきた列車の折り返し編成なので、機関車も同じEF81-140号機でした。

しばらくすると向こう側のホームには、同じく上野行きの急行「能登」号が入ってきて、 しばし夜のスターがピッタリ並んでのランデブー。
金沢発では「能登」号が先行して、「北陸」号がそれを3分後発で追い駆ける、これまた夜行列車の続行運転です。


帰りは1人用個室「ソロ」を利用します。
今回利用した「北陸フリーきっぷ」のほか、北陸側で売られている「首都圏往復フリーきっぷ」でもこの「ソロ」を追加料金なしで利用できるので、 「北陸」号の「ソロ」は年柄年中チケットが取りづらいです。

この日の上野行き「北陸」号は、「ソロ」はおろか「シングルデラックス」も満室となっていました。


「北陸」号の「ソロ」はJR東日本受け持ちの「北斗星」と同じ構造。 階段を室内に抱え込まないレイアウトとなっているのでやや狭い感じがしますが、一晩8時間ほどの移動なら充分なアメニティを備えています。

今日もやっぱり上段個室を選択。上段だと天井が極端に低いのですが、走行音が直に響いてこないのと、 カーブガラスからの眺めがプラネタリウムのようなので、やっぱり上段個室はやめられません(笑)


一方こちらは下段個室。

室内の設備は、上段と下段で差はないものの、すぐに通路に出られるのが下段のメリット。 そして、室内でなんとか立ち上がれるので着替えがしやすいのも下段のイイ点です。


隣りのホームにいた「能登」号が出て行くのを見送って、その3分後に「北陸」号も定刻に「金沢」駅を発車。

下り列車は上野発が23時過ぎなのに対して、上り列車の金沢発は22時をちょっと回った頃。 発車後にすぐ寝入る人は少なく、友達同士で通路の収納式ベンチや上段個室に上がる階段に腰掛けて食事をしたり談笑したり。 こういう時、やはり「サンライズエクスプレス」のようなサロンスペースが欲しいですね。

それでも「魚津」を出る頃には車内はすっかり静かに。通路にはレールのジョイント音だけが響いています。


車掌さんからシャワーカードを購入する際、「タオルセットも売ってますがどうですか?」と勧められたのでさっそく購入。 以前「あさかぜ」号に乗った時に車内で買った「タオルセット」とよく似た商品でしたが・・・・ タオルの絵柄は「サンダーバード」(笑)

車内でシャワーが浴びられるのは大変便利だと思うのですが、実際に利用する人はさほど多くないようです。 乗車前は順番待ちするくらい混むかと思ったのですが・・・・。  せっかくの設備なのに、みんな使わないと勿体無いぞ!


今朝も早かったし、シャワーを浴びて部屋へ戻り、室内オーディオのBGMをかけているとじきに眠くなってきました。

明日の朝の上野着は、今朝よりも早い6時19分。ベッドメイクをして早々に床に就くことに。
カーブガラスには通過する駅々の明かりだけがフラッシュのように流れていきます。残念ながら漆黒の空に星の瞬きは見えません。

かすかにレールに軋む走行音が室内に聞こえてくるなか、いつしか深い眠りに・・・・。








アラームで目を覚ますも、ウトウトと二度寝・・・。

ガクン!とブレーキを掛けるショックで目が覚めて、外を見ると列車は「大宮」駅停車に向けて減速に入ったところでした。


「大宮」駅を出るとあと30分弱で終点「上野」駅。

窓の外の風景はビルやマンションに変わり、すっかり都会へと戻ってきたことを実感させます。
空は徐々に赤くなり、昨日の下り列車では見られなかった朝焼けが。やはり東京のほうが北陸よりも日の出が早いんですね。


鶯谷の大カーブを、ブルーの車体を揺らしながらゆっくりとしたスピードで通過。
「北陸」号はそのまま「上野」駅の地上ホームに吸い込まれていきます。

定刻に「上野」駅に到着。満室の「ソロ」の通路はホームに下り立つ人で行列となり、外に出るまで一苦労。
ホームでは何台ものリヤカーが待機していて、テキパキと寝台リネンの積み下ろしが行われています。 昔ながらの上野ブルトレ到着時の光景。

平日の朝とはいえ、まだ6時を回ってまもない時刻。上野駅はまだ静けさに包まれています。


6時30分を少し過ぎて、「北陸」号は推進運転で車両基地へと引き上げられていきました。

日本一短い夜を駆け抜ける寝台特急「北陸」号。
黙々と首都圏と北陸を結んできた地味な存在かと思いきや、両端側の利用者から根強い人気を誇るエース列車だったと知りました。

日本で一番に目覚める朝に向かって、今夜も「北陸」号は疾走し続けています。









-SONIC RAIL GARDEN-

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