終焉の元祖“2階建て新幹線”
さよなら100系新幹線の旅の続き



【画像をクリックすると大きな画像が出てきます】

三島を出ると新丹那トンネルに入り、じきに熱海到着の案内が流れます。

熱海まで来ると関東地方、かつJR東日本管内ということで、東京まで来たような気がします。
行きは熱海を出るまでが長いので旅路も長く感じますが、帰りはそんな理由から非常に短い行程に感じるのでした。

小田原でも後続の新幹線の追い抜き待ち。

東京−新大阪を「こだま」で乗りとおすと、いったい何本の列車に抜かれるのでしょうね。

反対側には300系新幹線が入って来ました。

行先表示機を見ると「こだま」号でした。

今後は700系が増備されて「ひかり」号もほとんどが700系になると、300系は「こだま」型と呼ばれる日がくるのでしょう。

早朝と夜の1往復しか「のぞみ」がなかった頃、300系はまさに羨望の存在でした。
そんな時代がつい昨日のことのように思い出してしまいました。
小田原を発車。少し先に発車した東海道線の電車としばらく併走が続きます。

2階建てグリーン車から2階建てグリーン車をデジカメでパチリ。

小田原を出て10数分で、列車はじきに新横浜の到着を告げていました。

ここで大量の下車。「ぷらっとこだま」の区画の乗客も半分がここで降りて行きました。

で、当然ながらここでも後から来た新幹線に追い抜かれます。
川崎あたりで横須賀線と併走。

この電車が車窓に飛び込んでくると、いよいよ終点「東京」が近くなります。

高層ビルが車窓に増え、大きくカーブを繰り返すといよいよ品川、そして東京です。
工事中の品川駅へ突入。

幾本のも線路にいくつもの電車が複数走る光景は、東京特有の風景。

この車窓の頃にはお馴染みのチャイムが流れて、乗り換え案内の放送が流れ出します。

『秋田/八戸行きの全席指定「こまち」と「はやて」…』と、「こまち」の名前が先に出てくる案内はJR東海特有のもの…?
それともたまたま? たいていは「はやて/こまち」って案内するので、「おやッ?」と耳につきました。
300系、700系ばかりが並ぶ東京駅ホームに到着〜!

今日も連休中ということで、ギャラリーの数が多いですね。

ホームに出てみると、意外にも下車する人が少ないので驚きました。
車内をウロウロした時は自由席/指定席ともけっこうな賑わいだったのに…。

ほとんどの人が「新横浜」で下りてしまっていたのでしょうね。
恐るべし「新横浜」!!(謎)
カフェテリアカーでは車内販売用の積み荷の交換が行われていました。
折り返し「こだま」415号で新大阪へと向かうので、作業員のおじさんも大急ぎで大変そう…!!
おそらくこれから夏休みに入って、100系さよならフィーバーが過熱することでしょう。
しかし残念ながら、時刻表を見ても分かるように「8月2日〜9月30日はグリーン個室なし」
「8月31日〜9月30日はグリーン個室なし」という表記が幅を利かせているので、
7月いっぱいで現在のほぼ半分の100系運用が、8月いっぱいでほとんどの100系運用が10月改正を待たずに消滅します。

100系新幹線に乗っておくなら、撮っておくなら、本当に“今”が最後のチャンスです。
そんなこんなで今回の100系新幹線乗車記はおしまいです。


鉄道デザインに革命をもたらした近鉄「アーバンライナー」も、この100系新幹線に触発されて開発されたというから、
この100系新幹線こそが本当の革命的鉄道新型車輌なのかもしれません。

きっとまた、100系の血を受け継ぐ「ゆとり」と「暖かさ」を持った新幹線車輌が現われる日を願って。。。。







            
-SONIC RAIL GARDEN-
TOP Page   TRAVELog   Seat   lounge SRG