東武鉄道 6050系 日光・鬼怒川線 快速/区間快速



1986年開業の野岩鉄道線へと乗り入れるために、1985年に6050系が登場しました。
既存の6000系電車の車体更新によって誕生し、現在でも初期車は6000系時代からの走行機器を備えて活躍中。
1988年には車体以外の下回りも完全新製で製造された車両が加わっています。

特急「スペーシア」を補完する、日光・鬼怒川方面への快速電車に主として使われています。
ボディのカラーリングは「サニーコーラル・オレンジ」「パープル・ルビーレッド」「ジャスミン・ホワイト」の明るい色調。
この塗装は「スペーシア」や300系・350系特急へも引き継がれ、日光方面への優等列車のイメージカラーとなっています。







普通車

浅草から日光・鬼怒川方面へと向かう「優等列車」「観光列車」として使われることから、車内はボックスシートが主体となっています。
2ドア構成で、ドア間に4人掛けボックス席を配置し、ドア付近はロングシートとなっているセミクロスシート仕様です。

クロスシートの席間シートピッチは1,525mmで、国鉄型の12系客車の1,580mmより若干狭い程度となっています。
(ちなみに旧6000系時代も客席は4人掛けボックスシートが主体で、シートピッチは1,480mmでした。)
クロスシート部分には窓下にテーブルが設置されていて、さらにその下に折り畳み式のテーブルが設置されています。
座面は、一人一人の大きさに独立したものとなっていて、ちょっと変わったクロスシートとなっています。

肘掛けは窓側にも設置されています。この肘掛けには樹脂製のクッション材が巻かれていますが、一部にこれがない車両もあるようです。

各車両の運転席側には、貫通路上部に行先方向表示機が設置されているのが目に付きます。
これは6両編成で前2両が「東武日光」行、中2両が「会津田島」行、後2両が「新藤原」止まりという複雑な組成となる時の誤乗防止のため。






洗面台・トイレ デッキ設備 運転席
       
       

日光・会津田島寄りの各先頭車にはトイレが設置されています。中は和式となっていて、簡単な手洗い台も併設。
トイレの反対側には座席は設置されておらず、ゴミ箱が設置されています。






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