1991年、「スペーシア」フィーバーの冷めやらぬうちに登場した200系の201F編成と202F編成の車内です。 当時の「急行」電車にしてはなかなかの高品位ランクの座席で、シートピッチは985mm。 さらに全席にフットレストも装備するバブリーぶりを披露。 (ちなみに登場当時のフットレストは、土足面とモケット面の2面“裏表”式になっていました。) センターアームレストこそないものの、座面クッションはフカフカに効いていて、料金のわりに乗りドクな感じでした。 リネンには「Ryomo」のロゴが入り、ちょっとしたステータス感を出しています。 |
1991年登場の203F編成から1994年の206F編成までは、ごらんのような座席が搭載されました。 カラーコードが先の201F・202F編成と同じなので、パッと見ただけでは違いが分かりませんが、 ちょっと視線を変えると、すぐにその違いに気が付きます。 東武ファンならすぐ分かる、かの1720系「デラックスロマンスカー」の座席をモケット張り替えで搭載!! 優雅な曲線ラインを描くアームレスト。リクライニングを掛けると座面が迫り出す機構。 細部の金属押さえの部分までが、色濃く「デラックスロマンスカー」の面影を残しています。 |
1994年の206F編成で増備が一度途絶えた200系ですが、1997年から再び増備が再開されました。 207F編成から209F編成と、1998年登場の完全新製車「250系」251F編成が画像のような座席を搭載しています。 さすがに「デラックスロマンスカー」の廃車発生品が尽きたのか、前回の増備車と同じ座席は搭載されませんでした。 普通ならここで新しいタイプの座席を持ってきそうな感じですが、 東武鉄道は1991年デビューの初期ロット201F・202F編成と同じ座席の搭載を選択しました。 座席背面の網ポケットはゴムバンド式に変更されています。 実用性の面では網ポケットのほうが使い勝手は良く、アメニティ面ではサービスダウンとなってしまったように感じられます。 |
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サニタリーコーナーは1号車/3号車/6号車の3ヶ所に設置されています。 3号車の車椅子対応サニタリーで、編成内で唯一の洋式個室。収納式のベビーベッドも併設されています。 1号車と6号車のトイレは和式個室で、それぞれ1部屋ずつの設定。 座席定員を重視してか、全体的に見て編成のキャパに比べるとトイレの数はかなり少なめに感じます。 洗面台は全て個室内の小さな手洗いシンクとなっていて、スペーシアのような独立した洗面台はありません。 電話コーナーは3号車に、自動販売機は1号車/3号車/6号車にあります。自販機は、街中のと比べてやや高い価格設定。 200系(250系)「りょうもう」号は、他社の有料特急車輌に比べると、デッキ空間の狭さと少なさが目立ちます。 (それゆえ、編成内を移動していると、3号車の車椅子対応のデッキが異様に広く大きく見えます。) デッキ部分の空間をできる限り削ってギリギリまで客室空間とし、定員を可能な限り増やすようにしているようです。 その最たるものが4号車となる車輌で、なんと両端の車端部にデッキが設置されていません。 端から端までぜ〜んぶ客室! 最大定員76名というバケモノみたいな車輌です。 |