西武鉄道10000系 ニューレッドアロー

 

西武鉄道の2代目ロマンスカー「ニューレッドアロー」。
初代レッドアローの角張った顔つきから一転、
丸く柔和な顔になって西武鉄道のフラッグシップトレインとして大活躍中です。

秩父観光と近郊通勤の2面性を兼ね備えたインテリアは、あっさりめながら快適さが秘められています。

※※※ 現在「ニューレッドアロー」号は車内設備がリニューアルされていて、ここで紹介するインテリアの車両は現存しません ※※※







普通車

車内に入っての第一印象が「あっさり・すっきり」。
ニュートラル調のカラーリングもさることながら、天井回りから窓回り、座席が整然と並ぶ様は実に「直線」的。

座ってみるとシートピッチが大変広いことに気が付きます。数字の上では1,070mm。
東武スペーシアの1,100mmには届きませんでしたが、700系新幹線の1,040mmを上回るピッチを展開させています。
フットレストバーが備えられていますが、これは上に持ちあげることができますので、グンと足を伸ばすことができます。
(このフットレストバーの上げ下げ機能は、車内清掃のためと思われます)

ソデ体が大きくサイドを覆うようになっていますが、残念ながらインアームテーブルは装備されていません。
週末の秩父特急は、時間帯によっては観光客の利用がかなりあり、座席を向かい合わせにしてしている光景が見られます。
こうなると、テーブルを背面にしか装備していないこの座席では歓談しながらの食事はかなり不便・・・。

とりたてて特徴もなさそうなこのシートの最大の特徴が、ヘッドレスト部のマクラでしょうか。
ポコンと張り出たマクラ部、この高さの位置でフィットする人には快適です。
が、これよりちょっと背が高かったり低かったりする人には、マクラが逆につっかえるような感じ。

2席で1枚の大型窓には、カーテンではなくブラインドを装備しています。
そんなわけでこのブラインドのご利用には気を遣います。
なぜなら、前の席の人がブラインドを下ろしたら、その後席の人の視界まで遮ってしまうから。
このブラインド、上方へ戻すのが自由自在ではなく、1度下まで全開に下ろさないと上へ戻りません。

1号車には車椅子用のシートを2席用意しています。







サニタリー デッキ
      

サニタリーコーナーは1号車と7号車のデッキに。
7両編成という長さなので、中間車にももう1箇所くらいあってもよさそうですが、
通勤特急としての用途が第一のようで、座席数確保と乗車時間の短さを考慮しての2箇所でしょうか。
1号車は車椅子用の大型洋式トイレと男性用トイレ、洗面台。7号車は和式トイレと男性用トイレ、洗面台。

1号車と7号車のデッキには自販機と電話機が設置されています。
1号車は車椅子席を設けているので、デッキ仕切りドアが観音開きのワイドなものになっています。









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