こちらの画像は、1985年に登場した1号車と4号車になる車両の客室です。 2+2のシート配列で、シートピッチは980mm。 リクライニング機構は、アームレスト先端のボタン式レバーを手前に押し込むと背ずりが倒れる仕組み。 リクライニングは1段階だけでストッパーが効き、任意の角度で止めることはできません。 この手のリクライニング機構は、背ずりを倒すと同時に座面が前方へとスライドすることが多いのですが、 この座席は背ずりだけが倒れ、座面は動かずにそのままという、ちょっと珍しいタイプです。 センターアームレスト(中央仕切り)は、ご覧のとおり取り付けられていません。 座席背面には網袋とドリンクホルダー。テーブルは窓側に取り付けられた小さな「小物置き」だけです。 荷物棚下には関西圏の特急車ではおなじみの補助照明が取り付けられています。 デッキとの仕切り自動ドアが一昔前の喫茶店のような、色付きアクリル半透明ドアなのが、ちょっと時代を感じさせます。 |
こちらは1992年に増備された、2号車・3号車となる中間車両。1985年登場の車両とは、座席も車内の雰囲気もかなり異なっています。 座席はフリーストップ・リクライニングシートになり、シートピッチも980mmから1,030mmに広がりました。 また、アームレスト収納のテーブルが全席に装備されたので、居住性もグンと良いものになりました。 足元にはバネで自動的に収納されるフットレスト・バーも設置されました。 センターアームレストも設置されて、隣席に知らない人が座ってきた場合の「仕切り」もできました。 座席背面はインアームテーブルが設置された替わりにドリンクホルダーが無くなり、網袋だけになっています。 網袋の口はそこそこ広がるので、ペットボトルの飲料もなんとか差し込んでおくことが出来ます。 天井の照明は飾りつきで、客室内全体を見た時に奥行きのある空間に見えます。 窓下は、初期車のような飾り気あるパネルでなくなったので、この点では初期車のほうが「特急」ランクの豪華さを漂わせています。 |
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サニタリーコーナーは3号車の和歌山市方に設置されています。洗面室と洋式個室、男性用個室で構成されています。 2号車のなんば方にはサービスコーナーがあります。売店コーナーと自動販売機、大きな窓のフリースペースで構成されています。 売店コーナーは現在使われておらず、アコーディオンカーテンで閉じられています。 1号車の運転席直後のデッキにはカード専用電話が設置されています。 |