韓国鉄道公社 140000系「KTX-山川(SANCHEON/サンチョン)

   ・基本形式となる110000系「KTX山川」の1次車は、2010年3月から京釜・湖南高速線で運転を開始。
   ・愛称の「山川(サンチョン)」は、魚の「ヤマメ」の意。ヤマメをモチーフに先頭車をデザインしたことから命名。

   ・このページで紹介する140000系は、2018年の平昌オリンピックの輸送力強化を目的に開業した江陵高速線専用車。
   ・前後の機関車+中間の付随客車8両の全10両編成。
   ・号車フォーメーションは  ←ソウル・清涼里  機関車−1−2−3−4−5−6−7−8−機関車  江陵→  で組成。
   ・機能構造的には、重連の20両編成での運転も可能。
    その際の号車フォーメーションは 機-1-2-3-4-5-6-7-8-機+機-11-12-13-14-15-16-17-18-機 となる。
   ・ただし、江陵高速線内の駅は20両対応となっていないため、江陵発着の列車は全て10両編成で運転。

   ・3号車(13号車)が特室(トゥクシル/JRのグリーン車相当)、それ以外が一般室(イルバンシル・JRの普通車相当)。
   ・110000系の4号車にあるカフェコーナー、ボックス席は、140000系では落成当初から設置されていない。
   ・110000系とは外観はほぼ同じだが、内装は大きく異なり、特室・一般室ともに座席デザインが全く異なる。

   ・2018年現在、401編成〜416編成の全16編成が在籍。
   ・401〜408編成が2016年投入車、409〜416編成が2017年投入車。
   ・故障や脱線などが相次いだが、今のところ運用離脱・廃車などはなく、全16編成が現役運用中。







   ・特室(トゥクシル/日本の新幹線・特急のグリーン車)は、3号車。2編成併結の重連運転では、13号車も特室となる。
   ・座席番号は日本の在来線特急と同じ「数字+ABC」式。1人掛け席がA席、2人掛けの通路側がB席、窓側がC席となる。
    (空席に余裕がある時は、1人で申し込むと自動的に1人掛けのA席が指定されるようになっている模様)

   ・座席は電動式のフリーストップリクライニングシート。シートピッチは1,120mm。
   ・リクライニングは、背もたれが倒れるのと同時に座面がスライドするタイプ。Korail公表の座席最大傾斜角度は44度。

   ・テーブルは背面収納のみ装備。前席の下部(JR車両では網ポケットがあるあたり)から持ち上げて手前に倒して展開する。
   ・マガジンポケットは前席の頭部分に設置。各席に用意されている「KTX」という車内誌は自由に持ち帰れる。
   ・肘掛内側にはリクライニングボタンとともにオーディオ操作パネルがある。
    (ただし、車内誌にもオーディオサービスのチャンネル案内は無く、内容は不明。イヤホンは貸出サービス有り)
   ・ヘッド部分にはピローを装備。上下可動で、自分の好みの高さに合わせることができる。
   ・足元にはフットレストバーを設置。足を載せていないと勝手に跳ね上がるタイプ。
    (リクライニングとフットバーの高さのバランスが悪いため、前席の足元に空洞に足を伸ばしたほうがラク)
   ・頭上の荷物棚下には読書灯が設置されている。
   ・車内Wi-Fiが全車両全席で無料で利用できる。Web閲覧は40分〜1時間以内、動画閲覧は10分以内の制限有り。
    (閲覧制限の容量を超えると強制的に切断となり、同じ列車内では同じ端末での再接続はできなくなる)
   ・前座席の下部(座席台座部分に近い)にはモバイルコンセントがある。2席で1個。コンセント形状は韓国型。

   ・窓框部分は手前に向かって傾斜が付けられているため、物を置くことができない。
   ・ブラインドは1枚窓に対して1枚。ブラインドを下ろすと前後2列分の視界が遮られてしまう。

   ・特室ではミネラルウォーターを軽食(お菓子)のサービスがある。途中駅からの乗車でもスタッフがすぐに届けてくれる。
   ・そのほか、アイマスク・イヤホン貸出・耳栓をアメニティとして用意していて、希望客にサービスしてくれる。











   ・一般室(イルバンシル/日本の新幹線・特急の普通車)は、1・2・4・5・6・7・8号車。
   ・2編成併結の重連運転では、11・12・14・15・16・17・18号車も一般室となる。
   ・座席番号は日本の在来線特急と同じ「数字+ABCD」式。窓側席がA/D席、通路側がB/C席なのも日本の特急と同じ。
   ・京釜・湖南高速線で使われている110000系KTX山川にあるカフェ・ボックスシートは、140000系では設置されていない。
   ・月〜金(ただし祝日は除く)の8号車(18号車)は自由席となる。

   ・座席はフリーストップリクライニングシート。シートピッチは980mm。
    (初代KTXの100000系930mmピッチが不評だったため、2代目のKTX山川ではピッチ拡大が課題だった)
   ・リクライニングは、背もたれが倒れるのと同時に座面がスライドするタイプ。Korail公表の座席最大傾斜角度は40度。
   ・車端部のデッキ向きの席は、目の前のデッキ仕切り壁までの足元が異常に狭いのでハズレ席。
   ・1号車デッキ寄りの席は車椅子対応席。電動車椅子も置けるように、非常に広い空間を確保している。

   ・テーブルは背面収納のみ装備。前席の下部(JR車両では網ポケットがあるあたり)から持ち上げて手前に倒して展開する。
   ・マガジンポケットは前席の頭部分に設置。各席に用意されている「KTX」という車内誌は自由に持ち帰れる。
   ・肘掛内側にはリクライニングボタンとともにオーディオ操作パネルがある。
    (ただし、車内誌にもオーディオサービスのチャンネル案内は無く、内容は不明。イヤホンは自分で用意する)
   ・足元にはフットレストバーを設置。足を載せていないと勝手に跳ね上がるタイプ。
   ・頭上の荷物棚下には読書灯が設置されている。
   ・車内Wi-Fiが全車両全席で無料で利用できる。Web閲覧は40分〜1時間以内、動画閲覧は10分以内の制限有り。
    (閲覧制限の容量を超えると強制的に切断となり、同じ列車内では同じ端末での再接続はできなくなる)
   ・前座席の下部(座席台座部分に近い)にはモバイルコンセントがある。2席で1個。コンセント形状は韓国型。

   ・窓框部分は手前に向かって傾斜が付けられているため、物を置くことができない。
   ・ブラインドは1枚窓に対して1枚。ブラインドを下ろすと前後2列分の視界が遮られてしまう。











   ・KTX停車駅のホームは基本的に低床ホームなので、ドア下からステップが迫り出す構造となっている。
   ・車椅子対応設備のある車両のある乗降口・デッキも一般車両と同じとなっている。
   ・乗降ドアはプラグドア。開く時に外へドアが押し出されスライドするので、手を掛けていると引き込まれるので注意。
   ・行先表示機は韓国語→英語の順で数秒ごとに表示が切り替わる。

   ・各乗降口のデッキには大型の荷物置き場があり、スーツケースなどを置くことができる。
   ・乗降ドア付近には跳ね上げ式のジャンプシートが設置されている。
    (満席になると、立席特急券が発売される。デッキのジャンプシートは、その立席の乗客が主に利用する)
   ・3号車と6号車のデッキには自動販売機があり、飲料のほかスナック菓子類も販売されている。
   ・7号車デッキにはAEDを設置。
   ・2号車デッキにはモバイルフォンの充電器が設置されていて、無料で利用できる。

   ・3号車の特室車デッキにはニューススタンドがあり、特室利用者は新聞を自由に閲覧できる。
   ・4号車の3号車寄りデッキには小型冷蔵庫があり、特室の乗客にサービスするミネラルウォーターが収納されている。

   ・トイレは、1・3・4・6・8号車に設置。個室内に洗面台が組み込まれたスタイルで、全て洋式トイレ。
   ・1号車のトイレは車椅子対応式となっていて、近年のJR新幹線・特急と同様に通路に迫り出す大きなカーブ壁が特徴的。
   ・1号車と4号車のトイレ内には、跳ね上げ収納のベビーベッドが設置されている。
   ・4号車のデッキにはベビールームがあり、跳ね上げ収納のベビーベッドとベンチシート、洗面台が設置されている







座席探訪 トップページへ  座席探訪 新幹線ページへ  座席探訪 寝台列車ページへ  座席探訪 JR北海道ページへ  座席探訪 JR東日本ページへ  座席探訪 JR東海ページへ  座席探訪 JR西日本ページへ  座席探訪 JR四国ページへ  座席探訪 JR九州ページへ  座席探訪 民鉄各社ページへ  座席探訪 海外の鉄道ページへ  座席探訪 バスページへ  座席探訪 エアラインページへ