海沿いの絶景が望める五能線を行くクルージングトレイン「リゾートしらかみ」号。 車内では津軽三味線の生演奏が披露されたり、途中駅でのエクスカーションが用意されていたりと多くのイベントが楽しめる列車です。 「リゾートしらかみ」用編成のうち、「青池」編成は2010年12月からハイブリッド気動車HB-E300型という最新鋭車両が使われています。 ディーゼルエンジンとリチウム蓄電池の電力を併用して、排気ガスの低減化やアイドリングストップなどで環境に優しい車両です。 車内はリゾート・クルージングトレインにふさわしい、数々の趣向を凝らしたアコモデーションとなっています。 愛称は、白神山地の一角にある十二湖のうちの「青池」が由来となっています。 |
4両編成のうち、1号車・3号車・4号車の3両が座席車両となっています。車内の座席配置は2+2で横4列。 シートピッチは1,200mmもの広さとなっていて、前座席背面に収納されたテーブルが遠く感じるほどのワイドさ。 向かい合わせにして4人掛けにして座っても、足元にはかなりの余裕が感じられるほど広いです。 座席はフリーストップリクライニングシート。 肘掛にはインアームテーブルが収納されているので、座席を向かい合わせにしても食事したり飲み物を置いたりできます。 窓は、肘掛上部から頭上の荷物棚いっぱいまでに広がる巨大サイズで、海沿いすれすれをいく絶景が目の前に広がります。 車内は、側面上部がオフホワイト、側面下部は木目調、床面はコルク調の落ち着いた雰囲気。 座席部分は通路より1段高い、セミハイデッキ構造となっています。 客室内通路両端と通路中央上部には液晶パネルが設置されていて、観光案内や停車駅案内などが随時放映されています。 五能線内ではA席側が海側となりますが、「リゾートしらかみ」は人気列車ですのでA席側が完売ということもしばしば。 指定席の確保はお早めにどうぞ。 |
2号車は「ボックスシート車両」となっています。1ボックスあたりの最大定員は4名。 各ボックス席は各々が完全に仕切られた空間となっているので、「セミコンパートメント空間」のようなプライベート感。 向かい合ったソファーの真ん中には、大形のテーブルが設置されているのでお弁当やお菓子を広げてワイワイ楽しめそう。 ソファーの頭上には荷物棚が設置されているので、手荷物もすっきり収納することができます。 このソファーはちょっと変わったギミックを有していて、背もたれを倒してレバーでロックを外すと、背もたれと座面がスライド。 この作業を両方のソファーで行うと、空間内がフラットな「お座敷」のような空間に大変身! 小さな子供さんを連れた家族旅行や、あぐらをかいて自宅の座敷気分で旅行をしたいご年配の方にはオススメです。 一見複雑そうな構造ですが、わりと簡単に、軽い力でソファー席←→フラット座敷の転換が可能となってます。 ボックス席側の大きな窓の向こうに広がる風景は・・・・もちろん日本海の絶景! ちなみに、定員である4人以下の人数でも使用することができますが、混雑時には相席となる可能性があります。 |
両先頭車の運転席直後には、展望ラウンジが設けられています。 フリースペースですので、誰でも自由に運転席越しに走行展望シーンを楽しむことができます。 また、乗車記念証と記念スタンプも設置されているので、乗車の記念に1枚手に取ってスタンプを押してみてはいかがでしょう。 3号車にはイベントスペースがあります。ここでは、津軽三味線の生演奏や、津軽弁「語りべ」の実演などが行われます。 |
サニタリースペースは1号車と3号車に。いずれも車椅子対応の大型洋式個室と男性用個室、洗面台で構成されています。 洋式個室内には、折り畳み式のベビーベッドも設置されているので、赤ちゃんのおむつ交換などもここで。 2号車を除く各車両のデッキと客室の間には、大形荷物収納庫が設置されているので大き目のキャリーバッグなどはこちらへ。 またデッキにはパンフレットラックが設置されていて、観光案内や停車駅でのタクシー案内のカードなどが置かれています。 |