JR東日本 E4系新幹線「Max」 「Maxやまびこ」「Maxなすの「Maxとき」「Maxたにがわ」

 

16両編成で世界最大の「1634人」という文字通り「マックス」の座席定員を誇るMax2世。
8両編成を基本としているので、昼間の閑散時間帯から朝夕の通勤時間帯まで一日中大活躍。

今後は、東北新幹線のE5系への統一に伴い撤退が予定されており、上越新幹線での主な活躍の場となりそうです。



−E4系 Max デザインコンセプト−

トータルコンセプト
BIG WAVE −雄大−
ベースカラー:飛雲(ひうん)ホワイト
エクステリアテーマ
FLEXIBILITY−しなやか−  WAVE MOTION−躍動−
窓下ライン:山吹(やまぶき)イエロー
インテリアテーマ
ADVANCE−先進性−  COMFORT−快適性−
裾部:紫苑(しおん)ブルー







グリーン車

初代「Max」E1系と同様、グリーン席は全て2階部分に。
照明は、こちらはE2系のグリーン車と同じく白熱灯色を採用。暖か味のある空間になっています。
2階席でも頭上に荷棚があるのは、さすが車輌限界の大きい新幹線車輌なだけはあります。

今では数多く揃ったE系列新幹線車輌の中で、最もゆったりできるグリーン席がこれです。
「大きめ」というより、もはや「巨大」の部類のバックレストはホールド感たっぷり。
リクライニングを倒すと、座面が後方に向かって沈み込む「隠れ機能」を備えていて、
これがけっこう快適な姿勢に身体を包んでくれます。

そして鉄道車輌の座席としては数えるしか採用例の無い「レッグレスト」を装備。こちらは3段階ストップ式。
ただ2段階目と3段階目は持ち上がりすぎの感があり、結局足を乗せて楽な態勢となるのは1段階目のみ。
フットレストはなく、そのかわりに簡単な足載せバーがついています。これまた異様に高い位置に設置。
レッグレストと足載せバーの高さから、どうもフルリクライニングで「寝る」態勢を意識した設計のようですが、
完全に寝入るほどの長距離を(もしくは長い時間)を走るわけでも無し…。

ちなみにリクライニング自体もそこそこの角度まで倒れますが、バックレストのデカさが後方座席にかなり圧迫感を与えます。
結局は「座席」の設計が、「投入路線」と「着席時間」をはるかに追い越してしまった結果となってしまったようで…








普通車

普通車は、モケットがこれまた今までにはない奇妙で派手な柄になっています。
座席は座面が前後にスライドするタイプのもの。
照明は蛍光灯による直接照明。階下席にも荷棚が用意されています。

座面が内側に向かって大きくえぐれる様に湾曲しているのと、3人掛け真ん中席のバックレストが
マイナス方向に倒れているのは、言うまでもなく座席を回転させた際の干渉をなくすための処置。

シートの形状は「人間工学」に基づいたベスト設計値となっているらしいです
(と、E4系登場直後の「トランヴェール」に書いてあった)が、確かに座ってみて体にはフィットするのですが、
モケットの詰め物があまりにも薄すぎて、特にバックレストはリクライニングして体をもたれると「板」並みの感覚です。

3人掛け席の窓際・通路側に座っているとき、真ん中の席が空いていると妙に落ち着きません。
その原因は、前述の「真ん中席バックレスト、マイナス方向へ倒れてセット状態」が大きく関与しています。
リクライニングを倒した場合、その角度が浅くても、真ん中席のバックレストが腕に当たって落ち着かないのです。
そのため、たとえ真ん中の席が空いていても、
真ん中席も自分が倒すのと同じくらいの角度までリクライニングさせたい衝動に駆られる「ココロの葛藤」

ちなみに平屋席は2・4・6・(10・12・14)号車に設定。(( )内は16両編成の場合)
コンパクトな空間で、一種「個室」のような雰囲気もあり、また天井も広々としていることから
一部のヘビーユーザーはここを指名買いするそうで。
ちなみに窓が小割りになっているため、あまり眺望に優れているとはいえません。



基本的に「自由席」となる1号車〜3号車(9号車〜11号車)の2階席は、転換式シートを装備。
横6人掛けとなる、着席定員増を狙った客席となっています。
リクライニング機構は有しておらず、デフォルトの状態で背もたれにはそれなりの傾斜角度が付けられています。







サービスコーナー デッキ設備 サニタリー
         

5号車(13号車)のデッキにはプチカフェテリア。E1系マックスの同じ設備より、小規模になっています。
ぎっしりと物品が納められているカウンター周りを見ていると、その様子はまさに「走るキオスク」。

デッキ部分は、車内の狭さに比べてかなり広々。
デッキの中央に車内販売ワゴンを上下させるためのリフトを置き、その脇に階上席・階下席への階段を配置。
このリフトがまるでデッキ部のシンボルタワーのようにそびえ立っている光景はなかなかインパクトがあります。
E1系マックスではこうしたワゴンリフトがなかったため、車内販売は大変な苦労を強いられていました。
このE4系では全車にこのリフトを装備。ワゴンが全ての客室を回れるようになりました。

8・(16)号車のグリーン席には車椅子対応席があることから、車椅子に乗ったままで使える大型リフトを設置。
一般家庭用に開発された小型エレベーターの技術を応用したもので、もちろん日本の鉄道車両では初モノです。

2・3・(10・11)号車のデッキにはジャンプシートを設置。
電話は3・7・(11・15)号車に、飲料の自動販売機は4・(12)号車に設置されています。
(( )内はいずれも16両編成の場合)

デッキ部に機器室を設けている「オール2階建て」車両では、一部にサニタリーのない号車が存在します。
このE4系でサニタリーが設置されているのは、1・2・4・5・8・(9・10・12・13・16)号車。(( )内は16両編成の場合)







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