255系「房総ビューエクスプレス」から10年。ついにE257系の“房総バージョン”車がデビュー。 まず、房総の主力特急「わかしお」「さざなみ」にE257系が投入されて、255系と合わせて全列車の新型化が完了。 続けて北総特急「しおさい」「あやめ」にもE257系が大量投入されて、こちらも一気に完全新型化に。 国鉄色の183系がのんびり走るローカル特急というイメージがあった房総方面の特急は、 あっという間にJRブランドの新型特急車へ生まれ変わりました。 |
255系「房総ビューエクスプレス」ではグリーン車と普通車の2クラス設定でしたが、E257系500番台では普通車のみのモノクラスに。 客室内にはブルーの座席が並び、さわやかな雰囲気。 房総へ向かうリゾート利用客にも通勤特急として利用する乗客にも満足してもらえるようなイメージでまとめた客室を目指したそうです。 荷物棚上部の天井部分にはアクセントカラーが付けられ、1・3・5号車は「イエロー」を、2・4号車は「ブルー」のラインが入っています。 2タイプのイメージカラーを設定することで、リピートして乗る場合でも違った雰囲気の客室が楽しめます。 座席はフリーストップリクライニング方式で、座面スライド機構も備えています。 シートピッチは960mmで、座席の台脚が中心の1本足支えとなっているので、前座席の下に足を思い切り伸ばすことができます。 座席背面には収納テーブルのほか、ドリンクホルダーと網ポケット、ビニル袋などをぶら下げておける小さなフックが装備されています。 255系ではテーブルはインアーム収納式となっていたので、座席を向かい合わせにした時もテーブルが使えましたが、 E257系では背面収納テーブルとなったので、向かい合わせにした際にはテーブルが使えなくなってしまいました。 |
サニタリースペースは、E257系「あずさ」と同様にアルミパネルを多用した、メタリックな雰囲気になっています。 「255系」では男性用トイレがブルー1色で強烈な印象でしたが、E257系では洗面台が深海ブルーで彩られています。 車椅子対応のサニタリーは2号車に集中して配置。収納式のベビーベッドを備えています。 |
2号車デッキに「多目的室」。簡易ベッドになるソファーなどは、今までの特急車の装備と全く同じ物です。 デッキはブルーとイエローの曲面壁が目立ち、全体的にライトで柔らかい印象。3号車デッキに電話ブースがあります。 運転室の直後はガラス張りになっていて、貫通路を持つ設計ながらに、なかなか迫力ある前面展望が楽しめます。 この運転室直後のデッキには足元に、用途不明の小さなステップがあります。 子供がここに足を掛けて前展望を見やすいように・・・という配慮でしょうか。 両端のコックピットの後ろはガラスで仕切られているので、前方の視界は良好。 コックピットデザインは、ほぼ「あずさ」車の貫通先頭車のコックピットを踏襲しています。 |