JR東日本 キハ40・48系  「リゾートみのり」



2008年10月から始まった「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」に併せて、同年10月1日から運行を開始した「リゾートみのり」
小牛田・古川から鳴子温泉を経由して新庄へと続く「陸羽東線」をホームグラウンドに運転されています。
東北新幹線「古川」から山形新幹線「新庄」へ抜けられるアクセスの良さと、人気の「鳴子温泉」を通ることから運転開始後は大人気に。
現在でも週末や大型連休中は、指定券がなかなか取り難い列車となっています。

「みのり」の愛称は、「収穫の秋」や「紅葉の秋」を連想する「実りの季節」、「実りある旅」の意味を込めて名づけられました。








普通車













「リゾートみのり」は3両編成。3両全てが普通車となっていて、座席指定券は510円で購入できます。
車内は一部を除いて、基本が2+2配置。シートピッチは1,200mmと、特急グリーン車以上の広さとなっています。

座席はJR東日本の優等列車座席の定番となった座面スライド機構を備えたタイプの座席。
全体的なフォルムは、251系「スーパービュー踊り子」の普通車座席と良く似ています。
こちらは背面に収納テーブルと網ポケット・ドリンクホルダーに小物フックを装備していて、
251系の座席に近年のE257系や首都圏普通グリーン車の座席の設備を加えたような感じです。

側面窓の大きさがこの車両の特徴でもあり、ウリでもあるようで、その巨大さは実際に乗車してみると驚くほど。
座席の肘掛部分から天井方向の荷物棚まで、着座の状態から真横が全て「窓」というほどです。
この窓にはUVカットが施されているようですが、窓の着色はさほど濃くないので、車内はかなり開放的で明るいです。

テーブルは背面収納のほかインアーム収納テーブルも装備。
座席を向かい合わせにしても常にテーブルが使えるようになっていて、このあたりは「リゾート列車」らしい心遣い。
ただ、背面収納テーブルは、シートピッチ1,200mmという広さに負けてしまって、手元よりはるか遠くで展開してしまっています。

座席は固めの仕上げ。首都圏のE231系やE531系のグリーン席に乗り慣れていると、それに座っているような感覚が強いです。
そのため、「遠方でリゾート列車に乗っている」という感動が希薄になってしまうのがちょっと残念。
マニア視点的にはこんな感想でしたが、一般の乗客には窓の大きさや窓に広がる景色に歓声が上がり、普通に好評のようです。



 座席背面にはテーブルのほか、マガジンポケットとドリンクホルダー。

 テーブルはインアーム収納と背面収納の2種。背面収納は展開時に手元からやや遠い。

 窓の框部分は幅に余裕があるので、ペットボトルや携帯電話などを置いておくことができる。

 座席は暖色系を用い、秋の紅葉の雰囲気を演出。もみじや鳴子峡が描かれている。

 車内の広告枠には、このような「みのり」号のイラストが掲げられている。






展望ラウンジ






     






両先頭車の運転席直後は展望ラウンジを設けています。
前向きに3人掛けのパイプソファー、側面向きに同じく3人掛けのパイプソファーを2列は配置されています。
側面窓向きの2列は背もたれ部分が転換して、向かい合わせに出来るようですが、基本的に窓向きで固定されています。
前(後)展望は、先頭形状がパノラミックでないのと、前面窓がさほど大きくないのでそこそこの眺め。
この展望ラウンジには「乗車記念スタンプ」が設置されています。

2号車の小牛田寄りにはイベントスペースがあります。
パンフレット差しや大型液晶テレビが設置されていて、沿線の観光案内やみのり号のイメージビデオなどが放映されています。
休日の運行時には鳴子温泉の旅館の女将さんが歌を披露してくれたり、いろんな車内イベントがここで行われています。







サニタリー デッキ 運転台






    




    



サニタリースペースは1号車と3号車に。いずれも車椅子対応の大型洋式個室と男性用個室、洗面台で構成されています。

デッキは車椅子対応席のある車両も含めて、全てが1段ステップが残ったままの改造となっています。
デッキの天井照明は、オレンジ色のLEDのような照明。薄暗い中で天井にほのかに炎が灯るかのような独特な雰囲気。
デッキと客室を仕切るドアは全て自動ドアとなっています。








【リゾートみのり 座席表 シートマップ】







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