JR九州 キハ185系 TRANS-KYUSHU LIMITED EXPRESS
特急「九州横断特急」「くまがわ」

 

2004年3月。九州新幹線「つばめ」の開業と同時に、九州島内の在来線にも大きな変革が訪れました。
この時、「熊本」を中心に発着していた豊肥特急「あそ」と肥薩急行「くまがわ」の統合が行われ、
誕生したのが「九州横断特急」なる、なんとも壮大な名称の新特急。

別府・大分から阿蘇高原を経て熊本へ。そこから球磨川沿いを人吉へと至る、九州内でも有数の長距離特急。
特急「あそ」で使われていたキハ185系を改装した、2両編成のワンマン特急が使われています。



普通車

車内はまるで「新車」と見間違うほどに一新されています。
座席自体はこれまでの「R55系シート」が置かれていますが、モスグリーンのモケットに張替えられて、
これまでの「星屑調」のアバンギャルドな雰囲気から、落ち着いた「森のイメージ」へと生まれ変わっています。

最近のJR九州のトレンドである「木」が、この車輌でも室内の至るところにふんだんに使われています。
床はカーペット敷きから全面フローリングに。テーブルも木製、肘掛けも木製、荷物棚も木製・・・・
「ローカル線の特急」に使われる車両とは思えない、上品な質感と高級感を漂わせています。

シートピッチに変更はなく、これまでの940mmを継続。席を向かい合わせると、やはり狭さは拭えません。
一部の座席下にある配管機器類をカバーするボックスもそのままで、足が伸ばせない席があります。
荷物棚下にはレトロな形状のスポット空調が装備されています。

早朝と夜間を除く「九州横断特急」では「客室乗務員」が乗務しており、車内販売などが行われています。








サニタリー

サニタリーは、九州新幹線800系のイメージに近い、白を基調としたものに改装されています。
トイレは洋式に交換され、真っ白なパネルと共に、個室内の雰囲気は一変しました。
個室内の小さな手洗い台にはさりげなく木製パーツが使われていて、室内のアクセントになっています。







デッキ

デッキ周りも九州新幹線800系のデッキと同一の、ブラック基調の模様のパネルに張り替えられています。
客室内が全席禁煙なので、デッキには別個室の喫煙ブースが設けられています。
そのほかデッキには電話ブースと車内販売準備室が設けられています。







コックピット



 運転室直後は出入り台となっていて、展望はかなり良好。








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