JR九州 キハ183系 特急「ゆふDX」



1988年「オランダ村特急」として生まれてかれこれ10余年。
「オランダ村特急」〜「ゆふいんの森2世」〜「シーボルト」〜「ゆふDX」と転身転属の連続。
まさかここまで波瀾な人生(車生?)を歩むとは・・・・ と思っているのは彼自身かもしれません。

九州のさすらい流浪人“DC183”。  ゆふ高原線特急「ゆふDX」がはたして安住の地となるのか?!






普通車

新幹線「つばめ」開業と同時に九州島内で誕生したいくつかの新設列車。
「はやとの風」「なのなはデラックス」に混じって「ゆふデラックス」もその一員なのですが、
鹿児島エリアの新設列車の内装は800系新幹線をフューチャーしたものだったのに対して、
この「ゆふデラックス」はほとんど新幹線とリンクしないためか、独自のインテリアを展開させています。

座席自体は、この車両の最初の姿であった「オランダ村特急」のものから変わっていません。
しかし、モケットの張替と化粧板の交換が行われているので、車内の雰囲気は一変しました。

チェック柄・モザイク柄のモケットは3タイプ。1/4号車・2号車・3号車でモケットを変えています。
いずれも485系レッドエクスプレスや883系ソニックで使われている柄にアレンジメントを加えたもので、
オリジナルタイプの原色ケバケバのイメージを払拭して、ずいぶん落ち着いたカラーリングになりました。

座り心地は古さを感じさせない、というか最初の作りがしっかりしたものだったのでしょうね。
座面とバックレストのバランスが良く、臀部から背中にかけての不安定感がありません。
ただ、このシートピッチにフットレストはやはり邪魔なようです。
ちなみにフットレストも車内の雰囲気に合わせて、表面ラバー材の張替が行われています。




「シーボルト特急」まではフリースペースだった展望室は、「ゆふDX」では指定券の購入が必要な「パノラマシート」になりました。

展望室は全面的な改装が行われ、大理石を埋め込んだ床面や優雅なカーブソファーがあった頃の面影は全くありません。
座席はミニシアターにでも置かれているような小型の独立式ソファーが2+1の3アブレストで並んでいます。
背面には小さなテーブルがデフォルトで設置されているほか、背面収納式テーブルも装備しています。

この区画の席は一般指定席とは発券コードが別になっているので、指定券購入時に「パノラマシートで」と一言申し出る必要があります。








コモンスペース







「ゆふいんの森II世」〜「シーボルト」時代には、3号車にセミコンパート席が2区画ありましたが、
今回の「ゆふデラックス」への改造では木製ベンチを配したコモンスペースに生まれ変わりました。

車内各所にも木製のカウンターとカーブデザインのベンチ、ソファーを配置してフリースペースを増やしています。







サニタリー デッキ
     


トイレは、新幹線「つばめ」のイメージに近づけるリニューアルがなされ、ホワイトを基調とした鮮烈な雰囲気に。

3号車のコモンスペース隣にある車内販売準備室も、元は4人用のセミコンパート席でした。
ちなみにこの車販準備室のある部分は、通路がカクカクッとクランク状になっているので、ワゴンの出入りがちょっと大変そう・・。
「ゆふデラックス」は全席禁煙のため、3号車のコモンスペースのある並びに喫煙室が設置されています。
こちらは以前の車販ストックヤードと電話コーナーを改造したもので、ガラス扉で仕切られた完全な密閉空間になっています。








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