JRバス関東　エアロキング （ドリーム号仕様）

画像の４列シート車は、夜行便でも格安運賃で知られる「青春ドリーム」「青春ニュードリーム」に充当されるクルマです。 夜行列車で言えば「ムーンライト」シリーズのようなもので、基本的に昼行便に使用する車輌に準じたアコモになっています。 通路と座席を仕切るカーテンやお茶コーナーなどの附帯設備はいっさいありません。 それでも「青春ドリーム」シリーズは満員盛況と聞きますから、 やはり低価格に見合ったアコモという事で受け入れられているのでしょう。 ダブルデッカー車の宿命でしょう、車内はとてつもなく天井が低いです。 天井灯は蛍光灯の直接照明なので煌煌と明るいです。夜行便で使うのですから、減灯機能はあるとは思いますが…？ ２階席は大変静かです。モーター音も風きり騒音、タイヤの擦り音もほとんど気になりません。 その代わりと言ってはなんですが、横揺れがなかなかスリリングです。 １階席は２階席のほぼ正反対の居住空間が広がります。唸るモーター音、ギャッギャ叫ぶタイヤの悲鳴・・・・ トイレと運転席が近いので精神的に「安心感」があるのは１階席の利点。 ２階と１階のどちらを選ぶかは、この辺で変わってくるかと思います。 で、座席はモロ昼行便と同等です。リクライニング角度も浅めで、シートピットも狭いです。 センターアームレストは中途半端に短くて、アームレストとしての機能はなく単なる「仕切り」と考えてください。 最大角度までリクライニングして身体を持たれかかると、なぜか腰の辺りにスカスカ感があります。 この座席自体が「倒して、寝る」というコンセプトで製作されたものではないのでしょう。