九州を拠点とした新興航空会社の「スカイネットアジア航空」。2002年8月から羽田−宮崎線で運航を開始しました。 日本離れしたトロピカルで軽快な塗装の機体は、南国へと向かう飛行機の雰囲気満点!! 就航1年後には早くも新規路線の羽田−熊本線を開設するも、機材増備のなどに要した費用が経営に響き、債務超過状態に。 就航わずか2年で、産業再生機構に支援を申請する事態に。その後はANAとの業務提携により路線の拡大化へ向かいます。 フリート数も9機体制となり、羽田からは長崎・鹿児島・大分線が、沖縄と九州各地を結ぶ路線も開設されるまでになりました。 苦難の時を経ながらも飛び続けた南国の翼は、2011年7月の新ブランド「ソラシド エア」へと生まれ変わります。 |
このタイプの小型旅客機としては、足元にけっこう余裕がある。 通常の定員は170名以上が標準であるところを、スカイネットアジア航空の機材は150名仕様としている。 これにより、シートピッチを最小でも86センチ、最大で97センチと、かなりのゆとりを持たせている。
リクライニングとテーブルを展開した座席を真横から見たところ。 | リクライニングは若干の傾斜量で、深々と倒れたという感覚はさすがに感じられない。 しかし逆に、前の座席が大きく倒れてくることも無いため、テーブルに書類や弁当を広げたりしても余裕がある。
画像は13列目の「非常口座席」。
12列目と13列目が「非常口座席」となり、他の座席列よりも足元が広いので人気がある。 | 13列目は足元が広い上にリクライニングもできるので、最前列席以外では機内で最もゆとりがある。 窓側席(13Aと13F)は、外側の肘掛が壁(非常脱出口パネル)に干渉するため設置されていない。 ちなみに、リクライニングしない座席は、11列目・12列目・25列目(最後列)。 最前列1列目席。壁と対峙する席となるため、ここも足元が広く取られている。 肘掛内にテーブルが収納されているため、各席が脇の席とは完全に仕切られたカタチとなっている。 |
機内は3+3の6アブレストでセンターアイル。 キャビンは2タイプの仕様があり、スカイネットオリジナルの150席仕様とANK・エアドゥから移籍した機体の149席仕様。 また、150席仕様にはモケットタイプの座席のほかに、レザーシートを装備した座席も2機存在している(JA737VとJA737W)。 機内サービスでは、ドリンクサービスと希望者にはおしぼりも配布される。 ホットドリンクにはコーヒーとコンソメスープ。コールドドリンクにはアップルジュースとお茶が用意されている。 一時期、宮崎〜羽田線の早朝便では軽食配布のサービスも行われていたが、現在は全便ともミールサービスはない。 機内エンターテイメント(オーディオ・VTR放映)の類はなく、唯一、機内誌「リプラス」が全席に用意されている。 ギャレイは前方と後方にそれぞれ1ヶ所づつ。トイレは前方に1ヶ所と後方に2ヶ所。 トイレ内にはいずれも折り畳み式のベビーベッドがあり、客室乗務員に申し出ればオムツ交換用のマットを貸してくれる。 スカイネットアジア航空は、2011年7月よりブランド名が「ソラシド エア(Solaseed Air)」に変更となる予定。 機内サービスなども一新されるようで、機内販売なども行われる予定であるという。 |