スカイマークエアラインズ BOEING767-300ER



1997年の国内航空規制緩和と羽田空港発着枠の拡大によってよって誕生したスカイマーク。
登場当時は格安の運賃とともに、ボーイング767-300ERに施された大胆な広告塗装も大きな話題となりました。
羽田−福岡線に就航させた後は、青森・徳島・鹿児島など日本各地への就航と撤退を繰り返し、札幌線や沖縄線などへも就航しました。

スカイマークでは機種統一によるコストダウン策を推し進め、小型機のB737-800へのフリート統一へと移行。
同社で運航されていたボーイング767型機は、最後まで残っていた1機が2009年9月にリースバックされ、全機運航終了となりました。

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2009年8月現在「スカイマークエアラインズ」のB767-300は元レキオス航空発注のレザーシート装着機のみが現存しており、ここで紹介する座席を装着した機体は現存しません。
また、画像撮影および取材をしたのは2004年頃のもので、スカイマークではその後に機内サービスの簡素化を図っているため、ここで紹介するサービスは現在はほとんど行われておりません。
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シグナスクラス
CYGNUS CLASS
 

 

 

 


スカイマークというと“ハイデンシティ配置で格安運賃”というイメージがありますが、「シグナスクラス」という上級クラスも設けていました。
「シグナスクラス」はB767の機首部分に2列配置の合計12席を設定(一部機材は4列24席)。1列が2+2+2の6アブレストで構成されています。

他社の「スーパーシート」よりもさらに上の「ビジネスクラス」ランクで設定されたクラスで、様々な点で「スーパーシート」の上を行っていました。
シートピッチは約110cm。当時の「スーパーシート」が平均97cmだったので、それよりもさらに広いピッチだったわけです。
また、早朝・深夜・昼12:00頃のフライトに限って、機内食がサービスされていましたが、これもお弁当ではなくグラスやお皿を使った本格的なもの。
しかもホットミールまで用意されていて、お粥や炊き込みご飯、お味噌汁もお椀で出てくるという国際線機内食を思わせるサービスぶりでした。

座席はハイバック仕様で、背もたれ部分はクッションが二重で張られていて大変フカフカなシートでした。
表面の柄がブルー地に金色で円を描くような模様が入っていて、ゴージャスというよりもポップな印象。
ヘッド部分はウイング状に可動するので、頭をしっかり支えることができます。
レッグレストとフットレストは収納式。こちらは他社のスーパーシートと同じような構造になっています。
床面のカーペットは星空をイメージした煌びやかな柄となっていました。

料金は当初8,000円という、他社スーパーシートの約2倍でしたが、その後それに合わせるようにほぼ同じ金額になり、
末期はほとんどのサービスを取り止め、「大きな座席」というサービスだけの追加料金1,000円にまでなりました。











普通席 サニタリー デッキ設備

 

 

 

 


スカイマークのエコノミークラスは、日本唯一のハイデンシティ配置、2+4+2の8アブレスト。
(他社のB767-300ERは“2+3+2”の7アブレストが基本)
スカイマークの普通席はパッと見ただけで座席が異常に多く見えるのが特徴です。もちろん座席自体も狭く、満席便はギュウギュウ詰め。
シートピッチも他社が平均79センチのところを、スカイマークではこれよりさらに狭い約76センチに設定。

座席のモケットは2種類。通路側の席が、やや複雑な模様になっています。

特筆は航空会社初の「レディースシート」の設定。予約または搭乗時に一言申し出るだけで上乗せ料金なしで利用できます。
福岡便なら往復とも「富士山」が見える左側に設定がされています。

ギャレーは最前部と最後部に設置。普通席ではドリンクサービスは行われていましたが、おしぼりサービスはありませんでした。











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