日本エアシステム Boeing777-200 「レインボーセブン」

  

日本エアシステム 東京‐福岡・千歳線を中心に投入されていた「レインボーセブン」
機体に7色のリボンを巻き付けた左右非対称のマーキング、国内線初の3クラスシートの採用、
スーパーシートから普通席までの全席個別モニターの装備と、ロールアウト1997年の話題をさらいました。

このレインボーリボンを纏った機体は無く、すべて新生JALの太陽カラーに塗り替えられました。
現在は時刻表などで機種が「7J2」と表示される便に投入され、主に羽田と福岡・札幌を結ぶ便に集中投入されています。







スーパーシート
スーパーシート (現:クラスJ)

スーパーシートクラスは、2+2+2で余裕の6アブレスト。2列・全12席というコンパクトな空間になっています。

深々としたバックレストと大きなフットレストが高級感を醸し出しています。
リクライニングは、電動式でゆっくりゆっくり倒れるので、ここぞという最良の任意の位置でストップをかけることができます。
しかし、倒し始めたリクライニングをすぐにキャンセルかけられないのが電動式の泣き所…。
使い慣れるまでちょっとコツが必要かもしれません。 ちなみに最大25度の角度まで倒れます

リクライニングコントローラーでは、レッグレストの上下のほかにランバーサポートの膨らみも調節できます。
そのとなりはレッグレストコントローラー。これでレッグレストの前方へのせり出し調節ができます。
座席背面にフットレストが装備されていませんがご安心を!
フットレストはレッグレストに折り畳まれて内蔵されています。フットレストを広げるとまさに全身がシートに委ねられます。

一見ファミコンのコントローラーのようなものはポケットビジョン(パーソナル液晶TV)のコントローラー。
読書灯からキャビンアテンダントの呼び出しまで、これひとつで可能!
このコントローラーが座席のアームレスト上部に埋め込まれている機材もあります。

ちなみにJASにとって、同社初の「スーパーシート」を設定した機材となったがこのレインボーセブンでした。
JALと統合した現在、「スーパーシート」の廃止により、この区画は「クラスJ」となっています。







レインボーシート
レインボーシート (現:クラスJ)

日本初のミドルクラス「レインボーシート」。JASの「レインボーセブン」にしか設定のない、準特別席です。
普通席料金にたった1,000円をプラスするだけで利用できるということで、JAS時代から予約の取り難い座席でした。
(レインボーセブン就航当時は、レインボーシート料金は2,500円でした。)

JASがJALに統合されてからは、この区画はエコノミーシートと同じ扱いとなり、特別料金不用で利用できました。
使いなれたビジネスマンや飛行機ファンの間では一番人気の席で、閑散期でもこの区画だけは満席ということが多々ありました。

その後の「クラスJ」の登場により、一度は消滅した「レインボーシート」のサービススピリッツ
(ちょっとの追加料金でワンランク上の贅沢を楽しむというコンセプト)は、結果として復活を果たしました。

座席は2+4+2配列ですが、エコノミーに比べれば充分に余裕のある空間です。
リクライニング角度の浅さに不満が残りますが、2時間程度の飛行時間なら十分といえます。

シートピッチは970mm。これはJR特急「スーパーひたち」「サンダーバード」の普通車と同じピッチです。
シートピッチの狭い航空機で、わずか1,000円追加でこれだけの足元空間が確保されるのは驚異的なこと。

最前列の3番列の座席ではフットレストが壁に設置できないため、レッグレスト内蔵で装備しています。
ほかの座席はレッグレストは装備されていないので、この3番列席はお得な座席と言えます。
ポケットビジョンではスーパーシート同様にゲーム機能が楽しめます。
コントローラー側面にはカードリーダーがありますが、カード決済の機内通販を行っていたことはないようです。
このコントローラーが座席アームレスト上部に固定パネルで装備されている機材もあります。







エコノミークラス


普通席は、大手航空2社のB777が“3+3+3”の配置を採用したのに対し、JASでは2+3-2+2配置としました。

レインボーセブンの普通席と言えば、なんといっても全席設置のパーソナルモニターに尽きます。
JALとANAが、国際線機材でエコノミークラスにもパーソナルモニター装備の施策をやっと始めた頃に、
JASではいきなり国内線用機材で全席装備をやってのけてしまいました。







サニタリー ギャレー

     

レインボーセブンに限らず、JASでは「フローラルルーム」という女性優先サニタリーを設けていました。
これらの画像はJAL統合化のレインボーセブンで撮影したのですが、
「フローラルルーム」設定ではないサニタリーでも、このようなレディスキットが置かれていました。
このレディスキットのカゴにはハンドクリーム、ハンドソープ、消臭スプレー、ポケットティッシュが入っています。

キャビン内各所にあるのギャレー。電車の車内販売準備室とは違ってメカニカルな感じ。
ワゴン、冷蔵庫、フードストッカーなどがキッチリ納まっています。









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