2000年8月7日に仙台〜関空線で営業運航を開始したリージョナルエアラインの「フェアリンク」。 オーストリアのラウダエアから2機のボンバルディア製「CRJ100LR」を導入しての運行開始でした。(内1機は就航4ヵ月後に受領) のちに路線拡大のため「CRJ200ER」を2機導入。この2機はボンバルディアの新造機を購入しての導入でした。 2004年には会社商号を「フェアリンク」から「アイベックスエアラインズ」に変更。 親会社「JDL」が展開する会計ソフト「IBEX」と航空事業の認知度を高めようというユニークな試みです。 「CRJ100LR」と「CRJ200ER」は、200型の方が航続距離がより長いタイプですが、キャビンはほぼ同一仕様となっています。 2009年9月には新路線就航のために、新型機「CRJ700・ネクストジェネレーション」の導入が予定されています。 (このページの画像は全て「CRJ100LR」の「JA02RJ」にて撮影いたしました) |
キャビンは2+2の4アブレストで、全席が普通席です。 シートは全席レザー仕様となっていて、濃紺のレザーとホワイト基調の壁面・天井との対比が強烈です。 シートピッチは780mm。シートバックは薄めで、足元も可能な限り広く取られています。 小型機用の座席のためシートバックはさほど高くなく、大人が座った場合、頭の上のほうは若干座席から飛び出てしまう感じです。 窓は各列1枚が均等になるようになっているので、窓なし席は存在しません。 ただ、9番列の非常口席だけシートピッチが異なるため、1〜8番列は着座時に窓が真横に来るような感じなのに対し、 10〜15番列は着座時に窓が斜め前方寄りに来るような感じになります。 座席周りの設備は、テーブルが背面収納を装備。(1番列はインアーム収納式) テーブル収納ラッチの下には、親会社「JDL」のパソコンソフトの広告ステッカーが貼られています。 テーブル展開は手前に降りるだけで、展開後にさらに手前にテーブルを引き出せる機能は付いていません。 テーブル下のマガジンポケットはけっこう大きく口が開くのでペットボトルを差し込んでおくことも可能です。 機内ではオーディオサービスが行われていないので、座席にもAVコントロールパネルは装備されていません。 頭上には読書灯とアテンダント呼び出しランプ。いずれもスイッチはパネル内にあるので、利用時は頭上に手を伸ばす必要があります。 パネル内にはスポット空調のつまみもあるので、機内空調よりもさらに体に風を当てたい時に使えます。 9番列は非常口席。窓側席にはアームレストがありません。 CRJ100LR型の「JA01RJ」と「JA02RJ」の9番列はシートピッチが若干広めになっています。(CRJ200ER型は他席と同じ780mmピッチ) また、非常口席の直前となる8番列の座席は、リクライニングすることが出来ません。 最後方となる座席(CRJ100型は15ABCD・CRJ200型は14CDと15AB)も、座席直後が壁のためリクライニングが出来ません。 機内ではソフトドリンクの無料サービスのほか、新聞サービスも行われています。 各座席に備え付けてある機内誌「わたしの翼」はラミネート加工されている立派なものですが持ち帰りが可能です。 この機内誌、CRJのスペックや機長インタビューに、CAさんのおすすめフライトビューなど航空ファンにはたまらない内容満載。 搭乗証明書サービスもありますが、CAさんは1名だけで上空では忙しそうなので、搭乗時にお願いしておくのがよさそうです。 |
ボーディングは乗降ドアの裏側が階段となっていて、そこを昇って機内へと入ります。 そのため、空港ではバスでオープンスポットへ向かい、そこで飛行機に乗るというボーディングとなっています。 CRJ100型とCRJ200型では、機内設備はほぼ同一ですが、キャビンアレンジメントに若干の違いがあります。 CRJ100型ではラバトリが通路奥にあるのに対し、CRJ200型ではラバトリが14CD席の背後に設置されています。 CRJ200型のラバトリのほうが広くなっていて、収納式ベビーベッドもCRJ200型にのみ装備されています。 |