1987年7月からライン就航した全日空のボーイング767-300。 年を追うごとにフリート数は続々と増え、長距離航行タイプのB767-300ER型も就航。 国内線機材・国際線機材ともに全日空イチの大所帯となり、名実ともにANAネットワークの最大主力機となりました。 2001年、成田空港のB滑走路暫定供用開始に伴い、全日空ではB滑走路発着での運行が可能なB767-300ERを追加発注。 この時に発注された機体から新しいキャビンデザインが導入され、ビジネスクラスには新ブランド「CLUB ANA Asia」が誕生。 エコノミークラスにもシートTVが装備され、全席でエンターテイメントシステムが楽しめるようになりました。 |
画像は、羽田−関空の国内線運用時に撮影しました。厳密には、正式な国際線仕様で誂えたキャビンとは差異があります。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ |
2002年5月からサービスが開始された、近距離アジア路線向けビジネスクラスの新ブランド「CLUB ANA Asia」。 それまではボーイング767クラスでの機体のビジネスクラスは、横2+2+2の座席配列が標準となっていました。 全日空ではさらなるゆとりある空間を実現するために、横2+1+2の座席配列を導入して大きな話題となりました。 シートピッチは50インチ。座席が縦1列減った分、各座席は大型化されました。 窓から遠い真ん中の列の座席は一人掛けとなったことで、それまでの不人気席から一気に人気集中の席に。 座席の背もたれ全体が丸いデザインになっているので、キャビン全景を見渡した際にはとても優雅な空間に見えます。 座席のリクライニング・フットレスト・レッグレストはすべて電動アシスト。手元の操作パネルのボタン1つで動かせます。 さすがに欧米線のようなライフラットにまではなりませんが、リクライニング量はかなりの角度まで倒せます。 レッグレスト・フットレストも幅広サイズで、体格を問わず足全体を載せることができます。 さらにランバー部分の膨らみや座面の前方スライドなども操作が可能で、これもボタンを押すだけ。 テーブルとシートモニターはアームレスト収納式。一人掛け席では右側にさらにバゲージストウェッジも設置されています。 シートテレビは9インチの大きさ。もちろんAVOD式エンターテイメントシステムが採用されています。 テーブルは二つ折り型の木目調テーブル。前後スライドのほか、展開状態のままで横方向へ動かすこともできます。 B767-300型というと、直線的でカチッとしたイメージのキャビンが思い浮かびますが、 2002年就航の機体からは、B777型の曲線的で滑らかな印象のキャビンデザインが採用されています。 |
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