世界一のセールス数の記録を更新し続けるボーイングのB737シリーズ。 日本でも航空各社がB737ファミリーのいずれかのタイプを導入していて、お馴染みの機材となっています。 2005年11月。またひとつ進化したニュータイプのB737ファミリー、「B737-700」が日本へとやって来ました。 垂直尾翼には「ANA」のタイトル。しかし・・・ボディに流れるスキームはトリトンブルーではなく・・・なんとゴールド! そして、主翼の先にはまるでシャチのヒレを思わせる、大きなブレンデッド・ウィングレット。 セントレア発着の国内・国際線へと投入され、3号機以降はトリトンスキームのB737-700が続々と登場しています。 |
ホワイトとグレーがベースの機内で、ヘッドレストカバーのブルーがさらに爽やかさを引き立てています。 非常口と重なる11番列だけ2席配置以外は、全て3+3の6アブレスト。 座席番号は「4」「13」の忌み欠番はなく、1番から最後列23番までキレイに揃っています。 B737-700は国内線のほか、中国・韓国・台湾など近隣アジアへの短距離国際線にも入る内際兼務機として活躍しています。 登場当時は基本的にコンフィギュレーションは変更せずに、画像の国内線仕様のままで国際線にも投入されていました。 この時、1番〜9番の前方席が「プレミアムエコノミー・アジア」となり、中央席にセンターテーブルを設けた2人掛け席としていました。 2008年4月からは、機内前方に国内線「プレミアムクラス」シートが装着され、「プレミアムエコノミー・アジア」の設定は終了。 国際線投入時は「プレミアムクラス」ゾーンがビジネスクラスとなります。 (なお、国際線投入時はビデオサービスなどで、座席にハンディタイプの液晶テレビが装着されます。) 普通席は、B737-700は全機が2005年に発表された全日空新型シートを搭載しています。 マガジンポケットを背面上部へと移し、膝から足元にかけての空間を大きく広げたのが特徴。 シートピッチはこれまでの国内線平均790mmピッチを保っていますが、 視覚的にも実際座ってみた感じでも、足元がかなり広くなったように感じられました。 この新型シート、全体のバランスはまずまずで、座面クッションのホールド感がかなり良くなっています。 バックレストのほうも背中のラインに沿うような絶妙の成型ですが、やはり「薄さ」がネック。 大したリクライニング量ではないのですが、それでも最大まで倒した時に感じる妙な硬さが気になります。 さらにこのリクライニングはレスポンスが良すぎで、ものすごい勢いで倒れ、戻ります。 それでも、B777やB744Dに装備されている一世代前の座席と比べると、全体的に飛躍的に良くなっています。 機内モニターはオーバーヘッド・ストウェッジの下部に収納されていて、巡航になると出てきます。 一斉にウィィ〜ンと機内空間にモニターが現れる様は、メカチックな動きに萌えるあなたには最高の瞬間(笑) このモニターで表示される「現在飛行位置」の表示がまた斬新。 ゲームチックで思わず見入ってしまいます。 |
ラバトリーは前方1ヶ所、後方2ヶ所の合計3ヶ所に配置。 シンクの成型物がストーン調になっているので、既存のボーイング機のトイレとは雰囲気が違って見えます。 B737のネクストジェネレーションシリーズからは、トイレが循環式から真空バキューム式になりました。 コンパクトにまとめられたギャレー。国際線に投入されるのを踏まえて、カート収納部分が多めに設定されています。 また、ホットミールの提供に対応できるよう、オーブンヒーターも備えているのが特徴。 |