エアー北海道 DHC-6 ツインオッター
日本でも有数のツインオッターオペレーターであったADK−「エアー北海道」
そしてそのADKがただ1機有するのが、日本最後のツインオッター「JA8797」。
かつては離島便には欠かせない存在として、北海道から沖縄まで日本各地で活躍したツインオッター。
最後の活躍の場所は「函館−奥尻」線となり、最後まで「離島便」として飛び続けました。
ツインオッターのドアはご覧のように大変コンパクト。背中を屈めないと機内に入れません。
ドアの内側が収納式のステアになっていて、ここに足を掛けて搭乗します。
機内は与圧されていないので、飛行機とは思えないバスのような四角い空間が特徴です。
座席は2+1の3アブレストですが、「座席」というより「ベンチ」といった雰囲気です。
ただクッションはしっかりしていて、見た目よりもフカフカの座り心地。
リクライニング機構、アームレスト、シートテーブル、オーディオ装置などの付帯装備はありません。
紫色のカーテンの向こうにはトイレがあります。その脇の壁面に見える受話器はコックピットとの連絡用非常電話。
機内の後方から前方をみたところです。 最前方の観音扉の向こうがすぐコックピットになっています。
座っている人との対比から、座席のコンパクトさがお分かりいただけると思います。
天井と壁面の境目になる部分には、空調の吹き出し口と読書灯が設置されています。
2番列席の窓側が非常口になっており、頭上にはハッチを開くレバーを覆う大きなカバーが取り付けられています。
最前列1番席のマガジンポケットと灰皿。機内は全席禁煙なので灰皿には「禁煙席」と書かれた封がしてあります。
マガジンポケットには、全日空系のエアラインなので機内誌「翼の王国」が入っています。
ほかには奥尻島の観光ガイド冊子や、インストラクションカード、アンケート用紙などがセットされていました。
座席の足元はとても狭く、普通に座っても膝が前の席に触れてしまうくらいです。