2011年3月の九州新幹線全線開通を見据えて、2009年8月に800系新幹線が増備されました。 800系新幹線の増備は2005年登場のの2次車「U006」編成以来、約4年ぶり。 2009年増備の編成は800系1000番台を名乗り、これまでの800系とは客室インテリアに大きく異なる雰囲気を持たせているのが特徴。 JR九州では「新800系」「N800系」の呼び名を全面に押し出した登場告知を行って、800系にファミリーが増えたことを印象付けています。 ここでは、2009年8月7日に鹿児島中央駅で行われた「新800系内覧会」で撮影された画像にて新しい800系をご紹介いたします。 画像の撮影は全て、サハシ787@鹿児島様によるものです。ご好意により画像を提供して下さいました。 新800系は、2009年8月22日の「つばめ」42号から運用を開始の予定。今後、新800系は「U007」から「U009」の3編成が増備される予定です。 |
鹿児島中央方先頭車の1号車です。 座席の表面生地は、赤い市松模様。素材は西陣織を使っています。客室両端の壁面素材は、クスの木。 |
2号車座席の表面生地は、ワインレッド。素材は革を使っています。 ワインレッドの革素材というと「SONIC885」のグリーン車を連想させますが、色合いがそれよりも深みがあるもので、全く違った雰囲気に感じられます。 1号車寄りの妻面には、金箔が使われています。3号車寄り妻面の素材はペアウッド。 |
3号車座席の表面生地は、無地のカーマイン。素材は目の粗いモケットを使っています。 カーマインの色合いが非常に明るく、これまでの800系の客室とは一線を画す雰囲気に。妻面は両端とも金箔が使われています。 |
4号車座席の表面生地は、新800系の中で最もカラフルで派手やかなアイビー柄。素材はゴブラン織りを使っています。 アイビー柄は、実はドーンデザインが手掛けたJR九州の特急車の座席表面の柄として古くから登場していました。 しかしここまでカラフルさを施したアイビー柄を使ったのは、おそらくこの新800系が初めてではないかと思われます。 妻面は両端とも、ハードメイプルに金箔をあしらったものが使われています。 |
5号車座席の表面生地は、レッドベースにオレンジ色のカスリ柄をいれたもの。素材はツイードを使っています。 3号車とよく似ていますが、こちらの座席のほうが色合いが落ち着いているので、800系の古代漆色の客室に通じる雰囲気があります。 4号車寄りの妻面はハードメイプル。6号車寄りの妻面はハードメイプルに金箔をあしらっています。 |
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6号車座席の表面生地は、赤いアイビー柄。素材は西陣織りを使っています。雰囲気的には800系の古代漆色の客室そのもの。 妻面は両端ともクスの木が使われています。 全ての座席は、これまで同様にインアームテーブルを備えています。シート背面には収納式のフックと革製のマガジンポケット。 頭上の荷物棚はこれまでのプラスチック素材から木製素材になり、客室を全体で見た際にこれまでの800系以上に木に包まれた雰囲気があります。 客室中心部の天井には、電光情報表示装置が追加設置されました。これまで表示装置から遠かった席からでも情報が得やすくなります。 窓下の小物置きは木製パーツになり、大きさも大きくなって使い勝手が増しました。 座席自体にも手が加えられているそうで、これまでより背面の高さを抑えた分リクライニング角度を大きくし、座面奥も深くしているそうです。 そして、よ〜く見ると・・・・床面の柄も変わっていて、ドットの中に無数のつばめが飛び交っている模様になりました。 デッキのトイレや電話・自動販売機などの設備は、これまでの800系と設置位置が合わせられています。 電話室の暖簾は、つばめ柄を入れた久留米紬が使われていて、これは既存の800系ののれんよりも本物感が増しています。 洗面台には、引き続き八代い草の縄のれんが使われています。 |