福島ディスイネーションキャンペーンの目玉列車として登場した「フルーティアふくしま」。 719系近郊型電車を大改造して、、走るカフェレストランカーに生まれ変わりました。 愛称の「フルーティア」は、車内で提供されるスイーツに使う「Fruit(フルーツ)」と、カフェの「TEA(ティー)」を組み合わせた造語。 週末や連休などに、主に郡山〜会津若松間を2往復運転しています。 「フルーティアふくしま」の指定券はみどりの窓口などでは販売されず、全ての席がびゅうプラザなどの旅行商品として販売されます。 (ここでご紹介する写真・食事内容は、2016年6月に提供されたサービス内容となります。) |
2両編成の「フルーティアふくしま」。磐越西線で運転される際の郡山方となる2号車がカフェシートカーです。 車内は4人掛けと2人掛けのボックスシート、1人掛けのカウンターシートが並んでいます。 ボックスシートは、テーブルに対して斜めに設置されていて、ソファーのような座席も寄り添うようなデザインとなっていて、 各ボックスが独立したような、プライベート感のある並び方をしています。 全体的にブラックの質感が強いインテリアで、そこにレザーのシートが並ぶ「大人の空間」というような雰囲気。 インテリアコンセプトを「明治時代や大正時代の近代建築」としていて、レトロモダンなイメージです。 テーブルは鏡面仕上げの人工大理石を使っています。このテーブルや天井のブラックは光の反射や映り込みが激しく、目がやや疲れるかも。 ボックスシートは、通路より床面がやや高いセミハイデッキとなっています。 天井を高くして開放的な雰囲気にするため、頭上に荷物棚は設置されていません。 荷物は足元にある小さなカゴに入れるか、ボックス間の隙間に置くようになります。大きな荷物は乗降口脇にある荷物スペースへ。 |
郡山方の1号車は、車内の全体にまたがる大きな円弧状のカウンターを置いた「カフェカウンターカー」 この車両は、定員ゼロの完全なサービスカーなので、形式記号は「クシ719-701」を名乗り、「クシ」の形式は国鉄〜JRを通しても初のものです。 車内で提供されるスイーツは、2号車のカフェシートカーのほうでワゴンによって提供されるので、このカフェカウンターカーで食事することはありません。 主にフリードリンクサーバーと、物販のスペースとなっています。 フリードリンクサーバーには、アイスコーヒー・アイスティー・ミネラルウォーターが準備されていて、乗客はセルフサービスで飲み放題となっています。 カウンター上には福島のお菓子やジュース・お酒などが並んでいて、品定めしながら購入することができます。 「フルーティアふくしま」のロゴをデザインしたグッズもいろいろ揃っています。 運転台と反対側の車端部には、簡単なスツールを置いたカウンターシートがあり、食後はここでフリードリンクを楽しむのもよさそうです。 2号車との連結車端部にはサニタリースペースが設置されていて、洋式トイレはウォシュレットを完備。洗面台も明るく広々としていて使いやすいです。 さらに、女性客の利用が多いことから、化粧直しなどに使えるパウダールームも設置されています。 1号車側にも乗降ドアがありますが、基本的にこちらは使われないので、乗客は2号車側の乗降ドアから乗り降りすることになります。 |