宮崎駅を中心に、都城から延岡あたりまでの日豊本線と空港線をトコトコ走る真っ赤な電車。 太陽をキャラクター化したシンボルマークと「サンシャイン」の愛称は、南国「宮崎」によく似合います。 元は、長崎エリアで活躍していた713系電車。総数8両という極少のファミリー。 宮崎空港へのアクセス線開業に合わせて、全8両が長崎から宮崎へと転属となり、全車「サンシャイン」電車に改造されました。 |
2両編成で組成された電車は、2両ともドア間の車内中ほどに特急用のリクライニングシートが並べられています。 島内で活躍していた485系特急の普通車座席で、背面のテーブルがそのまま使えるようになっているほか、 リクライニング機構もそのまま生きており、座席の回転も可能となっていて、まるで「特急電車」そのままの空間。 シートピッチも485系特急と同じ910mm。 さすがに窓割りはズレていて、思いっきり窓間の柱に当たる区画もありますが、特別料金不要でこの設備ならガマンの範疇内。 座席の柄は、リニューアル前の「883系ソニック」の普通車で使われていた柄と同じ。 現在のJR九州の列車は落ち着いた柄の座席が多いので、かつての水戸岡デザインが味わえる、ちょっと懐かしい雰囲気に包まれています。 乗降ドア付近と車内中間部には簡単な仕切りがあり、一部はゴミ箱と一体化した実用的なデザインに。 ロングシート部分の座席は、ヘッドレストが設置されています。 都城・宮崎空港寄りの車両の車端部には鮮烈な黄色に彩られた空間があり、ここはトイレ。 中は、壁が一面のブルーにリファインされていますが、肝心のトイレは旧来の和式のままというギャップがなんとも。 |