両端の先頭車がパノラマ構造の特異なスタイルのジョイフルトイレン「NO.DO.KA」。 車内の客室は、椅子席でもお座敷でもない「カーペット敷き」というこれまたちょっと変わったスタイルになっています。 この車両の大元は、485系初のジョイフルトレインとして1990年に登場した欧風電車「シルフィード」。 登場当時の客室は大型のリクライニングシートが横3列で並ぶスタイルでした。 約10年の活躍を経て、外装のスタイルはそのままに内装がカーペット敷きへと改造されました。 主に新潟エリアを基点とする団体列車に使われており、時折各地で臨時列車としても運転されています。 |
「NO.DO.KA」は3両編成。いずれも同じような内装になっていて大きな違いはありません。 通路を片側に寄せ、片方にカーペット敷きの客席を設けています。 テーブル1台に4人分の座椅子がセットされていて、座席番号の上ではこれが1区画(1ボックス)となっています。 テーブルは軽い素材のもので、床面に固定されていないので自由に動かすことが可能。 もし8人グループで乗ったとしたら、テーブルを2台くっつけて8人席にしてしまうこともできます。 床面に敷かれたカーペットは比較的固めで、カーペットにじかに座るよりはやはり座椅子に座っていたほうがラク。 車内で靴を脱いでいられるというのと、足を伸ばしていられるのでかなり開放的な気分になります。 窓も天地のサイズがけっこうワイドなので、座椅子に座っていながら車窓も充分に楽しむことができます。 荷物収納は、客席側の窓上に荷物棚が設置されているほか、客席両端に空いたスペースがあるのでそこに置くことも可能。 主用途が団体専用列車なので、各車両の車端部には液晶モニターとカラオケ装置が積まれています。 |
先頭車の両端は展望サロンになっています。 外観は「小田急ロマンスカー」や「パノラマエクスプレスアルプス」に似ていますが、展望席ではなくソファーとなっています。 ソファーの配置は両端それぞれで異なっていて、片方は空間の真ん中にソファーを置いて外を見るようなスタイル。 もう片方は、外周に沿ってソファーが配置され、顔を見合わせながら歓談するようなスタイルとなっています。 なおこの空間もカーペット敷きですが、ここは靴を脱ぐ必要はなく土足のままで入ることができます。 |
|
| |
| |
| |
サニタリースペースは中間の2号車に集約されて設置されています。 洗面台が1箇所、男性小用個室が2ヶ所、男女兼用洋式個室が1箇所、女性専用洋式個室が1箇所。 トイレの数がけっこう多いのですが、これは以前の「シルフィード」時代のドレッサー室や電話室もトイレに改装したため。 デッキは各車両1箇所ずつ。全てステップのある昔ながらの「特急型」スタイル。バリアフリーには対応していないようです。 画像右端は「NO.DO.KA」に改造される前の欧風電車「シルフィード」の頃。 |