パッと見て、多くの方が「ああ、『ムーンライトながら』だ…」と思うでしょう。 「東海」や「大垣夜行」が165系時代だった頃はグリーン車が連結されていましたが、この373系は普通車のみのモノクラス。 「リクライニングシートを配置したからグリーンはなしネ!」とJR東海の声が聞こえてきそうです。 が、この座席をもってしても到底あの「サロ165」のグリーン席の代わりになれるはずは無く、 どちらかというと「ボックスをリクライニングシートにしたから特急料金頂きますよ」ということのようです。 モケットは深々と「紫色」ですが、見た目の(暑苦しいまでの)ゴージャス感に反して、かなり表面がスベります。 テーブルはアームレスト収納式のみ設定。全席にジャンプ式のフットレストを装備しています。(除くデッキ向き席) |
この座席を「セミコンパートメント」でくくってもよいものか…。で、その正体はただのボックスシート。 大型テーブルを中央に配置して、グループでにぎやかに使いたいところですが、 台車直上の「デッキ」に相当する部分にあるため、走行音と振動の方がにぎやかだったりします。 通路側のアームレストが出入り用に上下可動式となっています。 |
3両で1編成を組んでいる373系のサニタリーは編成中1ヶ所だけ。 洗面台・車椅子対応洋式個室・男性用個室で構成されています。 全体的に383系「しなの」や371系「あさぎり」と共通の作りとなっています。 |
この電車、客室とデッキを仕切るドアがありません。電車に乗ると、いきなり客室です。 真夏は客室内の冷房がどんどん外へ逃げて行き、冬には容赦なく冷気が車内に吹きこみます。 |
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運転台直後のデッキからは、ご覧のように全面展望が楽しめるようになっています。 |