座席はE2系で採用されているのと同じタイプの座席に換装されています。 ただ、E2系と同じストライプ模様のモケットではなく、200系オリジナルの起毛を使ったモスグリーンの柄が採用されています。 このグリーンが大変重厚感を出していて、E2系がライトな感覚なのに対して、200系では高級感あふれる印象を受けます。 座席はインアームテーブルを装備。背面収納テーブルはありません。ヘッド部分のピローは上下可動式。 フットレストは2段折りたたみ式で、降ろした状態での固定は出来ず、足を載せていないと勝手に跳ね上がってきます。 シートピッチは従来どおりの1,160mm。床は一面のカーペット敷きとなっています。 デッキ仕切り壁に近い席は、壁面の折り畳みテーブルが撤去され、マガジンポケットが新設されています。 座席の交換だけでも従来からの雰囲気を一新させるものですが、空間全体の化粧板・照明も交換されています。 特に照明については電球色のものとなり、照明カバーも長い円柱状のものを半間接タイプにしています。、 これにより、客室全体が広々としながらも、奥行き感が強調された空間へと生まれ変わりました。 |
200系では、一部編成に3人掛け席に回転シートが存在したものの、離反式固定シートを装備した車両も多く残っていました。 リニューアル車では普通車の座席を全て回転式にすべく、E2系1000番台で採用されている座席を装備しています。 モケット柄はE2系のものと比べるとしっとりとした「松葉グリーン」「松葉オレンジ」と名付けられた生地を、 モケット張りではなく、平織りとした座席にして200系オリジナルの空間と座り心地を演出しています。 シートピッチは従来からの980mmが基本ですが、デッキ仕切り壁に近い席では従来からのピッチだと座席が回転できないため、 デッキ寄りから2列目まではピッチを970mmのイレギュラー配置にして、壁との距離をかせいで全席回転式を実現しています。 今回のリニューアル対象に選出された編成の中には、すでに3人掛け席が回転式になっていた車両も含まれていましたが、 この車両については、座席のモケット交換のみ行われ、座席は従来からのタイプを装備しています。 そんなわけで、200系リニューアル編成では複数タイプの座席が見られます。 客室内はグリーン車同様に、化粧板から天井照明まで大幅な更新工事が行われています。 カーテンは取り外され、内蔵ロール式のフリーストップブラインドを装備。 天井には、グリーン車と同じく凹凸のついた飾りパネルが装着され、空間の奥行き感を強調しています。 |
洗面台は全てセンサー式の自動給水タイプに交換され、全体をFRPパネルで囲む新しいイメージのものになっています。 トイレは和式個室2室だったものを、和式1室・洋式1室の構成に改め、編成全体で洋式トイレの比率が大幅アップ。 |
デッキは全体的に従来からの雰囲気が漂いますが、化粧板が柄のあるものに交換されています。 3号車と7号車には飲料の自動販売機が新設されました。電話コーナーは7号車にあります。 |
運転席直後のデッキからは、扉の窓越しに運転席がかなり高い位置に見えます。 |
リニューアル工事では運転席周りの造型が滑らかな丸みのあるデザインに変更されました。 新幹線車両で、こうした「顔」に手を加える工事が施されたのは、この200系が史上初のこと。 |
2003年7月から2004年4月まで、ディズニーのキャラクターラッピングを施した200系新幹線が登場しました。 これは東京ディズニーランドの開園20周年を記念した、オリエンタルランドとJR東日本のコラボレーションキャンペーンで、 「ドリームキャンペーン」と銘打って、一部の200系にキャラクターステッカーが貼られました。 「ミニーマウス編成」「チップ&デール編成」「ドナルド編成」「プルート編成」「グーフィー編成」が登場し、 全編成に共通で「ミッキーマウス」とドリームキャンペーンのロゴステッカーが掲出されました。 車内は、ミッキーのシルエットをデザインした柄がプリントされたヘッドレストカバーが装着され、 デッキ仕切りドアにはロゴとティンカーベルがデザインされたステッカーが貼られました。 ちょうどこのキャンペーン中に200系は淘汰が同時進行され、イベントの最初と最後では編成数が減っているという珍現象も。 特に原色編成のキャンペーン列車は、最後は1編成しか残らないという中でのキャンペーンイベントでした。 |