1982年の東北・上越新幹線の「大宮開業」で、上野から大宮へと新幹線に接続する「新幹線リレー号」が登場。 そのリレー列車に投入されたのがこの185系200番台電車。 「踊り子」号の185系に耐寒耐雪構造を施した電車で、新幹線の上野開業後は上越方面の特急へと投入されました。 1996年からリニューアル編成が登場し、外観が上毛三山(赤城・榛名・妙義)をイメージした3色ブロックパターンに大変身。 車内も転換シートからリクライニングシートに変わって、内外共に特急らしい華やかな姿へと生まれ変わりました。 |
グリーン席はR27型をベースにしたバケットシートで、見た目もさることながら座り心地も「国鉄特急」らしさを残しています。 腰掛けると深い位置で腰が落ち着き、目線の低さはここ最近の特急では味わったことのないローアングル。 リクライニングをある程度倒さないと、肘掛に置いた腕とのバランスが悪く、肩が張ったような姿勢になります。 リクライニング発動時に、座面が連動して奥の部分が沈み込んで手前側がせり上がるような構造になっています。 肘掛の脇にあった折り畳み収納式のテーブルは撤去され、背面にテーブルが追加されています。 このテーブル、かなり手前で展開されるのでリクライニングを深くして座っていると手から遠いように感じます。 絨毯が敷かれているのは通路部分のみ。デッキ側の壁は木目模様で落ち着いた雰囲気を演出しています。 シートピッチは1,160mm。ちなみに、窓、開きます。 |
普通車は指定席車・自由席車ともに、リクライニングシートに交換されています。 R55H型シートで、エッジが効いたヘッドサイド、センターアームレスト、大きめの収納テーブルと、グリーン席よりも快適装備。 かつての「グレードアップあさま」の客席アレンジメントがダブッて見えてくるかのようです。 このシート、クッションの程よい効き目もさることながら、アームレストの傾斜角が絶妙で、改座用としては最高の出来栄え。 センターアームレストの長さも、隣りとの仕切りとして十分機能してくれます。 シートピッチは、転換シート時代から変わらずの910mm。 週末や連休には水上や草津の温泉郷へ向かう行楽客で賑わいますが、このピッチでの向かい合わせは窮屈そうです。 窓の框部分には飲み物を置けるだけの幅があります。 こちらも窓が開閉可能となっています。 |
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デッキの乗降ドアは片開きで幅1,000mmの大きさを持っているので、デッキはかなり広々としています。 これは185系自体が「特急・急行・普通で使える汎用型電車」として設計された名残です。 グリーン車のデッキには自動販売機が設置されていますが、取り扱いを止めているようで使えません。 トイレはリニューアル対象外だったようで、旧態依然とした雰囲気のままで取り残されています。 グリーン車のトイレは洋式に改造され、個室内も緑のFRPパネルで化粧っ気を出しています。 先頭車の運転席寄りデッキからは、窓越しに運転席が見えます。先頭車なら全面展望が楽しめます。 |